ロブレスキ ドジャース先発の柱に成長した秘けつ カーショー氏&大谷から学んだ投球術

[ 2026年5月20日 05:30 ]

今季6勝とドジャース先発陣の柱となっているロブレスキ
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 【MLB BUZZ】8試合に投げて防御率2.49、チームトップの6勝(1敗)と今季ブレーク中のドジャースのジャスティン・ロブレスキ投手(25)が本紙の単独インタビューに応じ、メジャー3年目の好調の秘訣(ひけつ)を語った。昨季限りで現役引退した通算223勝のクレイトン・カーショー氏(38)、同僚の大谷翔平投手(31)らから学んだというシンプルな投球術に迫る。(聞き手・杉浦大介通信員)

 ――直球、スライダー、カーブの3球種を軸に投げているが好調の秘訣は?

 「自分が得意なことをしっかりやることだ。以前はカットボール、シンカーも投げていたけど、試合序盤には必要ない球種まで使っていたと思う。そういう球を安打されてしまうこともあった。だから、球種をシンプルにして、自分にとってベストな球を理解して、それをできるだけ使うようにしている」

 ――その考えはカーショーから学んだ?

 「そうだ。彼の映像を見返し、一緒に過ごし、実際に投げるのを見て学んだ。彼は“特別なこと”は何もしていなかった。相手をだまそうとしていたわけでもない。自分の球を、自分が一番うまく使える方法で投げていただけ。得意なのは低めへの速球、それを生かしたカーブ、スライダー。基本はカーブでタイミングを外しながら組み立てる伝統的な攻め方だった。ただ、その球を信じられない高いレベルで実行できた」

 ――彼は幼少期からの憧れの存在?

 「そうだ。見て学び、質問もした。何か凄い答えが返ってくると思うだろう?でも、実際は全然そんなことなくて“投げたいコースに投げるだけだよ”みたいな感じ(笑い)。結局、彼は余計なことをしようとしていなかった。自分の強みを使っていただけだ」

 ――シンプルさを大切にする一方、新たな球種へ意欲もある?

 「少しずつね。新しい武器を少しずつ加えている感じ。スプリットはかなり良い可能性がある。打者のバランスを崩せる球として使えればと思う」

 ――カーブの投球割合は全体の6%ながら、被打率.125と効果的に映る。

 「今年は少し変えた。大体81マイル(約130キロ)から、74マイル(約119キロ)まで球速を落とし、縦の変化を強くした。球種構成の中でこの球がどう機能するかを理解することが大事。自分にとって決め球というより、打者のタイミングを外し、別のことを考えさせるための球。2ストライクから使ったり、序盤に交ぜたりしている」

 ――以前、大谷のカーブの使い方が参考になったと話していた。

 「翔平のカーブの回転数は球界トップクラス。球速の変化の付け方が凄くいい。少し遅くしたり、少し速くしたりして打者のタイミングを外している。その使い方を見るのが面白い。翔平の影響は大きいよ。実際に成功しているし、自分にも役立つと思った」

 ――大谷にカーブについて質問したか?

 「見ても学んだし、遠征のチームバスでどういう時に遅くしたり速くしたりするのか、感覚について質問した。でも特別な秘密があるわけじゃなかった(笑い)。試合の流れを感じてやっていた」

 ――大谷の回答もカーショーと似ている。

 「まさにそう。“試合展開を読んで、投げるだけだよ”って(笑い)。でも、それが彼らの偉大さなんだと思う。もちろん翔平は少し特別で、球種も多い。でも、同時に彼もかなりシンプルに投げていると思う」

 ――今後の目標は?

 「目標は常にもっと良くなること。登板のたびに成長したい。数字やタイトルにとらわれても意味はない。毎回成長し、素晴らしい投手たちから学び続けること。それが自分の一番大事なことだ」

 ≪肘の故障予防に効果≫ロブレスキはカーブだけでなく、アームサポーターも大谷を参考にしている。同じワコール社製の「CW―X Arm Brace」=写真は提供。4月13日のメッツ戦から左腕に着け始めた。「健康を保つ助けになる可能性がある。今季はコンディションが良い」と語る。

 手元のダイヤルで肘の可動域をミリ単位で調整する、独自のワイヤ構造。大谷の投手復帰を支え、肘の故障予防やリハビリへの効果が期待される。

 ロブレスキは21年のドラフト指名2カ月前に左肘のじん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けた。「少しでも良い状態でいられて、キャリアを長くできる可能性があるなら着けない理由はない」と説明した。(奥田秀樹通信員)

 ≪気取らない25歳 屈託ない笑顔が印象的≫【取材後記】「カーショーや翔平には何か秘密があると思ったのに…」と屈託なく笑った姿が印象的だった。スター軍団の先発ローテーションの中ではまだ若手の25歳。向上心旺盛で、機会を見つけては先輩たちに質問をぶつけている。自身も気取らない性格で、インタビューの最後に「長くなってしまってごめんなさい」と謝罪すると「全然構わないよ」と再び気さくに笑ってくれた。

 今やチームにとって不可欠な存在となった左腕は球宴に初選出される可能性があり、シーズン中盤以降はインタビューを希望するメディアがさらに増えそうだ。このまま活躍が続けば、まとまった時間のインタビューはより難しくなるかもしれないが、それはドジャースの未来がさらに明るくなることを意味する。(MLB担当・杉浦大介通信員)

 ◇ジャスティン・ロブレスキ 2000年7月14日生まれ、米イリノイ州出身の25歳。オクラホマ州立大から21年ドラフト11巡目(全体342番目)でドジャースに入団。24年7月7日のブルワーズ戦でメジャーデビュー。昨季後半戦からメジャーに定着し、今季は開幕から先発ローテーションの一角を守る。1メートル85、87キロ。左投げ左打ち。愛称「ロボ」。

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