阪神 梅野隆太郎が“週一”に研ぎ澄ます集中力と献身のブロッキング「今は、3時間半に全てをそそぐ」

[ 2026年5月18日 16:00 ]

セ・リーグ   阪神0―1広島 ( 2026年5月17日    甲子園 )

<神・広(8)>梅野隆太郎のブロッキング。4回1死二、三塁、打者坂倉(撮影・北條 貴史)
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 “週一出勤”と聞けば楽に聞こえるかもしれないが、阪神・梅野隆太郎捕手(34)は今、その1日に全てを注ぐべく集中力を研ぎ澄ましている。才木とバッテリーを組んだ広島戦は1週間ぶりのスタメン。チームは現在、坂本、伏見と捕手3人を併用して戦っている。

 かつては1週間の半分以上はスタメンマスクをかぶっていた背番号2。今、どんな心境で試合に臨んでいるのかを聞きたかった。「もう出たとこ勝負じゃないですけど、自分がこのグラウンドでプレーする3時間半に集中することだけ、そこにフォーカスすることを考えてます。難しさとかはなくて“全てをそそぐ”って気持ちだけで臨んでいますね」。本人は「出たとこ勝負」とは言ったものの、プロ13年目の経験と蓄積があるからこその言葉だろう。

 広島戦で才木とコンビを組むのは実に昨年7月8日以来。「なかなかイメージがない中でしたけど、浩人(才木)がよく投げてくれたし、能力をどう引き出すかを考えて」と後輩右腕を称えた。そんな中ピンチの場面でも、急降下する才木のフォークを1度も後ろに逸らさず止め続けた姿も好投を影で支えた。対照的に広島は2つの捕逸を記録。試合後、本人がブロッキングについて取り立てて話すことはなかったが「甲子園が一番難しい場所なんで」と少しだけプライドをのぞかせた。

 昨年12月、神戸での野球教室で梅野は防具を付けて子どもたちの前でブロッキングを実演。異例、少なくとも私は今まで見たことのない指導の光景で「小学5年生から(捕手を)やり始めて、積み重ねが今に至っています。捕手は痛くて地味なプレーも多いけど、大事にしていこう」と子どもたちに丁寧に伝えていたのが印象的だった。1球ごとにミットの角度を変える、止めにいくのではなく捕りにいくという意識、そして視線を潜らせるようにして球の着地点と方向を見極める…過去に梅野から聞いたブロッキングの極意。少年時代から培ってきた感覚と技術の結集だろう。

 キャリアを重ねれば「衰え」とも戦っていくことになるが、一方でこれまでの経験や積み重ねがモノを言う年齢でもある。「チームが負けたこと、浩人に負けが付いたことが悔しい」。現状、出番は多くなくても、梅野から熱いものは全く消えていない。(遠藤 礼)

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