ヤクルトのドラ6・石井 プロ初安打で再奪首呼んだ 8回逆転の口火同点二塁打

[ 2026年5月14日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト4―2阪神 ( 2026年5月13日    神宮 )

<ヤ・神>8回、石井が同点適時打を放つ(撮影・村上 大輔)
Photo By スポニチ

 巧みな一打で、大きな一歩目を踏み出した。ヤクルトのドラフト6位・石井が1点を追う8回無死二塁で右中間へ同点二塁打。今季11度目の逆転勝利を呼び込み「何としても勝ちたかった。一本出て良かった」と笑った。

 9打席目で待望のプロ初安打。それまでの2打席で三振を喫していたが「打ちに行く姿勢は忘れずに打席に向かった」。一塁走者の並木のスタートも「しっかり見えていた」という冷静さ。盗塁成功で無死二塁となっても池山野球のサインは「打て」。今季はチームの犠打数は3個しかない。ルーキーは、フルカウントから桐敷の直球を捉えた。古賀の押し出し死球で勝ち越し、1日で再奪首。池山監督は「貴重な一打」と目を細めた。

 新人離れした貢献度。社会人でもそうだった。NTT東日本入社直後の24年5月のJABA静岡大会で、準決勝では同期入団となったトヨタ自動車の増居から本塁打、決勝でも攻守で貢献し優勝に導いた。遊撃守備でも物おじしない姿に周囲を驚かせた。

 無安打が続いても指揮官は安定した守備を買った。その土台は幼少期の遊びにある。「壁当てを小さい頃から1人でずっとやっていた。真夏でも延々と」と父・勲さん。コンクリートの壁にボールを投げ、転がってくるゴロの捕球を繰り返すことで自然と基礎が身についた。不振に苦しんだ社会人2年目も欠かさなかったのはハンドリングやゴロ捕球などの基礎練習。守備力でチャンスをつかんだ。

 「勝利に貢献できるような仕事をしたい」と石井。頼もしい新戦力が加わった。(小野寺 大)

 ◇石井 巧(いしい・たくみ)2002年(平14)3月2日生まれ、栃木県出身の24歳。作新学院では2、3年夏の甲子園出場。3年時は8強入り。中大からNTT東日本に進み、2年連続都市対抗に出場。1メートル80、81キロ。右投げ右打ち。兄は西武・一成。

この記事のフォト

「ヤクルト」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2026年5月14日のニュース