広島・中﨑翔太 球団初!100セーブ&100ホールド 16年目、幾度も修羅場くぐり抜けた男に輝く勲章

[ 2026年5月14日 05:05 ]

セ・リーグ   広島2─4巨人 ( 2026年5月13日    福井 )

<巨・広(7)>4番手で登板した中崎は通算100セーブ&100ホールドを達成(撮影・椎名 航)
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 広島・中崎翔太投手(33)が13日、史上10人目となる100セーブ(通算119セーブ)、100ホールドを達成した。巨人戦(福井)で、同点の9回に救援登板。無失点に抑えて今季3ホールド目を挙げ、大台に乗せた。試合は1点を勝ち越した延長12回に、2イニング目に入った遠藤淳志投手(27)が坂本に逆転3ランを被弾。17年8月以来となる2試合連続のサヨナラ負けで、借金は今季最多9に膨らんだ。

 プロ16年目。幾度も修羅場をくぐってきた男が勲章を手にした。史上10人目の100セーブ、100ホールド達成。中崎は、チームが4時間43分に及ぶ激戦の末に敗れたとあって、表情を変えず淡々と言葉を紡いだ。

 「もう抑えるという気持ちでしか(マウンドに)上がっていない。(記録は)特に何も意識はないです」

 サヨナラ被弾し、敗戦投手となった前日12日の悪夢は消し去っていた。同点の9回に救援。先頭・大城に四球から1死二塁を招いても動じなかった。磨きをかけたフォークで増田陸を空振り三振、中山は二ゴロに斬った。貫禄だった。

 「先頭を出してしまったけど、その後はしっかり抑えられたので良かったと思います」

 16年~18年のリーグ3連覇に貢献した守護神。いつしか肉体は悲鳴を上げ、19年に右膝半月板の部分切除手術を、20年には右後上腕回旋動脈瘤(りゅう)の切除手術を、それぞれ受けた。それでも復活を強く期し、数年の歳月をかけて強い肉体をつくりあげた。筋肉量や筋力などの数値は3連覇時を上回るという。150キロを計測するようになった強い直球の要因だった。

 「狙ったところへ投げ切るには(投球の)反復練習をしっかりやって、体と脳にイメージを植え付けることが大事。マウンドに立っていない時に、どれだけ頭を使ってやるか」
 ここ一番で間違えない制球力も、33歳の大きな武器だ。中でも、投手の生命線とされる外角低めのそれに定評がある。旺盛な向上心を持つ努力家。投球の反復練習だけでなく、時には打者を想定しながら配球や投球コースをイメージし、脳内に落とし込むことが重要という。長く第一線で活躍する秘けつだった。

 「ケガを乗り越えて素晴らしい記録だと思う。若手の手本になる投手。まだまだ頑張って、たくさん積み上げてもらいたい」

 新井監督は、自身の現役晩年を一緒に戦ったベテラン右腕の快挙を絶賛する。無論、中崎も同じ気持ちだ。

 「前の投手がつないでくれた野球人生。今までいろんな方にサポートしていただいた。またしっかり頑張るだけかなと思います」
 まさに不屈。マウンドで闘志を燃やし続ける限り、中崎の野球人生は輝き続ける。 (江尾 卓也)

 ○…中崎(広)が今季3ホールド目で通算100ホールドに到達。通算119セーブとで「100セーブ&100ホールド」を達成した。プロ野球10人目で広島の投手では初めて。先に100セーブを達成してからの100ホールドは、11年藤川球児(神)、22年増田達至(西)に続く3人目。515試合目は25年石山(ヤ)544試合、同年岩崎(神)520試合に次ぐ3番目のスロー達成となった。

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