巨人の“おさる”佐々木 サヨナラ弾!「さるぼぼ」が有名な岐阜で「気持ち良かった」プロ初の大仕事

[ 2026年5月13日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人5―3広島 ( 2026年5月12日    岐阜 )

<巨・広>9回、サヨナラ2ランを放った佐々木(左手前)を迎える巨人ナイン(撮影・椎名 航)
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 巨人・佐々木俊輔外野手(26)が12日、広島戦の9回に自身初のサヨナラ本塁打を放った。右中間に運ぶ4号2ランは、岐阜では巨人勢初のサヨナラ弾。猿の赤ちゃんを模した「さるぼぼ」が有名な同地で、「おさるのジョージ」に似ていることから「ジョージ」の愛称を持つ佐々木が躍動。チームを今季初のサヨナラ勝ちに導き、貯金を1とした。

 「さるぼぼ」の真っ赤な顔に表情を思い描くなら、間違いなく満面の笑みに違いない。同点の9回無死一塁。佐々木は泳がされながらも中崎のフォークをすくい上げた。

 二塁手前で右翼席への着弾を確認すると、いつもは全力で回るダイヤモンドを歓声を全身で浴びながらゆっくりと一周。「最高でーす!いや、もう気持ち良かったです」。プロ初のサヨナラ本塁打を岐阜の夜空に架けると、大声を張り上げた。

 「おさるのジョージ」似の巨人のジョージが“さるぼぼ弾”だ。夜空に浮かぶ岐阜城のように輝いた。岐阜県民なら一家に一体必ずある伝統的な郷土人形。猿の赤ん坊をかたどった赤い人形で、厄よけなどを願うお守り的な人形だ。持ち主の気持ちを映し出すため、あえて表情は描かれていない。佐々木はさるぼぼを知らなかったが、「買ってみます」と笑みを浮かべ、さらなる御利益を得るつもりだ。

 オープン戦では打率.333を残したが阿部監督から「ミスタースプリング」と評されるなど、1年間を通しての活躍に期待を込められていた。4月18日のヤクルト戦前には「(打球を)叩きつけているから修正してみたら」と直接指導を受けると、よりバットを平行に振るために、寝かせていたバットをその日から立てて構える打撃フォームに変更した。その約1カ月後。無死一塁と犠打も想定される場面で初球をフルスイングした。直伝の教えで最高の結果を示し、阿部監督も「“バントはないよ”って。勝負かけてあの一打が出たので素晴らしかった」と喜んだ。

 チームは2連勝で貯金1としたが、勝率の差で3位から4位に後退した。「どうにか勝てるように、自分もそのピースになれるように頑張りたい」と佐々木。かつては織田信長が天下統一の拠点とした美濃国。仕えた“サル”こと豊臣秀吉のように、巨人のジョージも勝利に貢献し続ける。(村井 樹)

 ▽さるぼぼ 岐阜県の飛騨地方に伝わる伝統的な郷土人形。「ぼぼ」は飛騨弁で「赤ちゃん」を指し、「猿の赤ちゃん」という意味がある。古くから良縁や安産、子供の健やかな成長を願うお守りとして、母親や祖母が端切れで作って子供に与えてきた歴史がある。顔が描かれないのは、持ち主の気持ちを映し出すため、あえて表情を固定しないという説がある。

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