ソフトバンク・前田悠伍 “死線”乗り越え熱投94球2失点 3年目ついにつかんだ本拠初白星

[ 2026年5月11日 06:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク8―3ロッテ ( 2026年5月10日    みずほPayPay )

<ソ・ロ(7)>5回、ピンチで上田を空振り三振に仕留め雄たけびを上げる前田悠(撮影・岡田 丈靖)
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 一つのアウトだったが、1軍と2軍を分かつ境界線だ。ソフトバンク・前田悠はその思いを一球に込めた。1点リードの5回2死一、三塁。ロッテ・上田に対し、外角を狙った直球は高めへと抜けたが146キロの球威で空振り三振に斬ると、腹の底から叫んだ。今季2試合目での初勝利は、プロ3年目で本拠地初白星となった。

 「ああいうところで抑えないと1軍の選手ではない。あれで1軍か2軍か決まる。気合は入っていました」

 その場面、直球を選択するまでの6球は全て変化球だった。「カーブ、スライダーを投げて決着つかなかったので最後は真っすぐしかないなと思った。勢いで押せた」。90球を超えて直球の球威は落ちてはいた。ただ、生き残りをかけたボールには20歳の“気持ち”が乗っかっていた。

 「(5回は)アウト取れなかったら交代でしたよ。フォアボールでも」と小久保監督。まさに“死線”を乗り越えた94球だった。

 2回1死一塁、初球のフォークが浮いて井上に左中間席へ140メートルの特大先制2ランを浴びた失投には5回終了後、指揮官から直々に「ホームランの入りは気をつけないと…」と苦言を受けた。ただ、それは期待の裏返しにほかならない。左腕は「次がある。そこに向けて練習を怠らないようにしたい」と瞬時に切り替えていた。 

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