牛島和彦氏 “的”絞らせない巨人・田和を称賛 シュート回転の直球「凄く力がある」

[ 2026年5月10日 18:40 ]

セ・リーグ   巨人9―4中日 ( 2026年5月10日    バンテリンドーム )

<中・巨>6回、無失点に抑えた田和(撮影・光山 貴大)
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 【牛島和彦 視点】巨人3番手で出てきたルーキーの田和は面白い。制球はアバウトで直球はシュート回転するのだが凄く力がある。直球は右打者の内側に食い込んできて、外角にはスライダー系。内外角を意識させておいて腕を振って投げる遅いシンカーがある。これで緩急がつけられている。

 6回、先頭の石伊への投球。初球はシュート回転しながら内角に食い込んでくる直球でファウル。2球目は外への直球でボール。3球目は逆球だったが内角高めへ力のある直球でファウル。1―2と追い込んで4球目は126キロのシンカーで見逃し三振を奪った。

 このシンカーがいわゆる特殊球。高めに抜けてきたと思ったらスッと落ちてきてストライクになる。従来のシンカーは低めの意識を持っていれば対応できるが、上から落ちてくることもあるので対応が難しい。続く鵜飼はスライダー、田中はカットボールの後の直球でいずれも内野ゴロに打ち取った。球威のある直球と曲がり球と特殊シンカー。全体的なイメージは“荒れ球”で打者は的を絞れない。タイプは違うが中日の松山が出てきたときのような勢いを感じる。

 開幕から15試合連続無失点。対戦が重なれば相手が慣れてきて右打者はシュート回転して入ってくる直球を振ってくれなくなるかもしれない。左打者の内角をどう攻めていくのかなど課題も出てくると思う。その時に田和がもう一段階段を上ってどういう投球をするのか、楽しみにしている。(スポニチ本紙評論家)

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