阪神・森下翔太 2年連続こどもまつり弾「初球から準備」少年少女へ届けたトップタイ9号“夢アーチ”

[ 2026年5月9日 01:15 ]

セ・リーグ   阪神1─10DeNA ( 2026年5月8日    甲子園 )

<神・D(6)>初回、打席へ向かう森下(撮影・大森 寛明)
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 阪神は8日、毎年恒例「こどもまつり」として開催されたDeNA戦(甲子園)に1―10で大敗し、4月28日以来10日ぶりとなる首位陥落を喫した。悔しい一戦で気を吐いたのは、森下翔太外野手(25)だ。6回、先輩・佐藤輝に並ぶリーグトップの9号ソロを左中間スタンドへ。昨年5月4日ヤクルト戦の「こどもまつり」でも一発を放っており、2年続けて聖地を埋めた少年少女へ夢のアーチを届けた。

 聖地に詰めかけたキッズの視線は、背番号1にくぎ付けになった。2点を追う6回。先頭で打席に入った森下へ、360度から熱い声援が飛ぶ。同点へ、逆転へ、この男なら必ず何とかしてくれる――。大きな期待を一身に背負い、バットを鮮やかに振り抜いた。

 「初球からスイングできるように準備はしていた。自分のスイングをするだけだった」

 先発・平良の初球カットボールを撃ち抜いた。甲高い打球音を残し、白球は一直線へ左中間へ。ほんの数秒が永遠に感じられるような美しい放物線の終着点は、子供の手のひらの中だった。この日プレゼントされた限定ユニホームを身にまとった少年たちが、虎のヒーローが打ったホームランボールをゲット。満面の笑みで大はしゃぎする彼らを横目に、青年は悠々とダイヤモンドを一周した。

 「甘い球は積極的に打ちにいこうと思っていた。(平良の球は)いい感じに散らばっていたので、そこがちょっと嫌だったかな」

 初回1死三塁の先制機で訪れた第1打席は浅い右飛に倒れた。続く3回1死一塁の第2打席もカウント1―2から外角低めのシンカーにハーフスイングを取られ、空振り三振を喫した。“三度目の正直”で響かせた快音。9回に一挙8失点する悪夢の夜に、若き主砲がキラリと輝いた。

 「こどもまつり」の一環として、この日は大型ビジョンに各選手の「こどものころ大切にしていたこと」が掲示された。森下は「目標を言い続ける」と自筆。将来の夢、成し遂げたい目標を胸に秘めるのでなく、どんどん声に出してきた。己に「有言実行」という重圧を掛け、どんな壁も必死に乗り越えてきた。やがてプロになり、猛虎の不動の3番を務める26年の最大目標は「シーズン30発」。34試合で9発だから、143試合換算で37発――。40発への上方修正も十分に可能な好ペースで打ち続ける。

 新人だった23年4月16日にも、平良と対戦経験がある。当時は2三振を喫し、試合後に2軍落ちが決定した。苦杯をなめた春から3年を経て、侍ジャパンの一員にまで上り詰めた25歳。日本中の野球少年、少女があこがれるスラッガーは、まだまだ夢のアーチを放つ。(八木 勇磨)

 ○…森下(神)が6回にソロを放ち、佐藤輝に並ぶリーグトップタイの今季9号。入団から4年連続の2桁本塁打にリーチをかけた。チーム34試合目での9号は過去4年間で最速ペース。143試合換算で37本ペースとなる。

 《こどもまつり10日まで開催》

 毎年恒例の「こどもまつり」が8日のDeNA戦(甲子園)で始まった。10日までの同3連戦で開催。大型ビジョンの選手名が「ひらがな表記」となる他、各試合、小学生以下の入場者先着7000人に限定ユニホームがプレゼントされる。また、阪神選手が登場する際に「夢を叶えるために大事・大切にしてほしいこと」をビジョンで紹介。子供によるスタメン紹介や選手との交流などのイベントが多数企画されている。9日と10日に勝利すれば、恒例の「子供ヒーローインタビュー」が行われる。

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