阪神・藤川球児監督 初めてマウンドで喝!初回から崩れた期待の左腕・門別啓人に「思い切り腕振れ」

[ 2026年5月5日 01:15 ]

セ・リーグ   阪神3―7中日 ( 2026年5月4日    バンテリンD )

<中・神(7)>初回、自らマウンドに向かい、門別(手前右)に声をかける藤川監督(左から2人目)(撮影・椎名 航)
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 阪神は4日、中日戦(バンテリンドーム)に3―7で敗れ、同戦の開幕からの連勝が6で止まった。藤川球児監督(45)は、先発・門別啓人投手(21)が3点優勢の初回に早々と逆転を許す背信ぶりに業を煮やし、就任2年目で初めてマウンドで活を入れた。異例の鼓舞も逆転にはつながらず、相手先発のドラフト1位右腕・中西にプロ初勝利を献上。3カード連続で黒星発進となった。

 居ても立ってもいられなかった。快投と勝利を託し、敵地のマウンドへと送り出した門別が、メッタ打ちを食らっている。3―0から一つもアウトを奪えず、わずか12球で逆転された若虎が、1死後、ボスラーに右越え二塁打を浴びたところで、藤川監督はおもむろにベンチを出た。一歩一歩、内野陣が集まるマウンドへと歩を進め、輪の中心へ険しい表情で言葉を紡いだ。

 時間にして、わずか10秒ほどだった。虎将の熱いメッセージに、門別は何度もうなずいた。試合後、肝心の中身について問われた藤川監督は、質問を左手で制しつつ「またあした、ニューゲームですね」と言い残し、チームバスへ急いだ。代弁したのは、門別本人。1番・カリステに右中間二塁打を許し、続く福永に中前適時打。村松の四球を挟み、4番・細川に右中間席へ逆転3ランを放り込まれた。屈辱の初回の記憶を、懸命にたどった。

 「“割り切って、変化球を思い切り、腕を振ってこい”と。その通りで、変化球が全然(腕を)振れていなかったので。振っていくつもりだったが、全然変化球で腕を振れていなかった。そこはまた、一から考え直していかないといけない」

 高卒4年目左腕の活躍を誰よりも渇望するからこそ、藤川監督は異例の行動に出た。マウンドへ直接足を運んで鼓舞するのは、就任2年目で初。叱咤(しった)された門別は2~4回を無失点。「あれ(監督の言葉)がないと抑えられないというのは良くない」と振り返ったが、持ち味は確かに取り戻した。ただ、今季初登板初先発の舞台は、5回5失点で黒星。指揮官も「今後、自分(門別)の中で磨いてくれれば良い」と語るにとどめ、会見は約20秒で幕を下ろした。

 2回以降は打線もつながらず、ドラ1右腕・中西にプロ1勝を献上。中日戦の開幕からの連勝も6で止まった。3カード続けて黒星発進となり、4月28日ヤクルト戦から始まったゴールデンウイーク9連戦の勝ち越しも持ち越した。だが、下を向く必要はない。貯金は8に減っても、依然首位はキープ。時に「鬼」と化す将軍に率いられ、猛虎は再進撃に出る。 (八木 勇磨)

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