阪神・佐藤輝明 4安打で3戦連続猛打賞 単独キング8号は“大谷超え”打球速度「しっかり当たれば出る」

[ 2026年5月3日 01:15 ]

セ・リーグ   阪神7―5巨人 ( 2026年5月2日    甲子園 )

<神・巨(7)>8回、佐藤輝がソロを放つ(撮影・北條 貴史)
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 阪神・佐藤輝明内野手(27)が2日の巨人戦(甲子園)で今季3度目の4安打で勝利に導いた。初回に決勝打となる適時二塁打。8回には、球団最速を塗り替える打球速度187キロのリーグ単独トップ8号ソロを放った。3試合連続の猛打賞で打率・405に伸ばし、8試合ぶりに4割台に復帰。4番に引っ張られるように今季最多タイの16安打を放ったチームは今季の土曜日5勝1分けの無敗で、首位を守った。

 今の佐藤輝は手が付けられない。象徴的だったのが、この日4安打目となった8号ソロだ。8回、ルシアーノの152キロを捉えた衝撃音が、今季最多4万2636人で埋まった本拠地に響き渡る。あっという間に右翼スタンドへ。甲子園の広さも、強い浜風もひれ伏す一撃は、打球速度187キロに到達した。計測を始めた21年以降の甲子園本塁打では球団最速を更新した。

 「まあ、しっかり当たれば出るかなと思いますね」

 将来的なメジャー志望を表明している昨季の2冠王は、規格外の打球にも涼しい顔だった。事実、そのパワーは海の向こうと比較しても遜色ない。ボールの違いなど単純比較はできないものの、この「187キロ」は、今季のMLB本塁打の打球速度ランキングでも2位に相当する。ジャッジ(ヤンキース)と並ぶ速さで、6位大谷(ドジャース)の183キロも超えた。

 「真っすぐをはじき返せたのは良かった」

 初対戦だった巨人の助っ人右腕の球威を利用し、衝撃の数値を叩き出した。

 前日にも、球界を驚かせる一打を放った。180キロの中前打は、横っ跳びした遊撃手・浦田の想定を超え、横ではなく上を抜けていった。打球を追ったその証言が生々しい。

 「あんな打球見たことない。やばい。打った瞬間、捕れると思ったのに、向かってくるにつれて打球がどんどん浮き上がった。たとえ捕ったとしても、グラブが貫通して壊れていたと思う」

 重力に逆らうような軌道は、芯で捉えられている証拠だ。本人が「ハードヒットできているのでそこはいいかな」と語るように、打球の質の良さが結果に結び付いている。初回には、又木の直球を左翼線に運んだ。森下を二塁から迎え入れる適時打が、そのまま決勝点になった。5回に中前打、7回には右中間へ二塁打。二塁打14本は両リーグ断トツで、プロ野球記録として残る01年谷佳知(オリックス)の52本を上回る69本ペースだ。3試合連続の猛打賞で、打率・405まで跳ね上がった。

 「最初の方とかは悪いなりにもヒットが出ていたりしたのでね。またそういう時がくると思うので、しっかり対処していきたい」

 今季の土曜日は25打数14安打(・560)3本塁打9打点と猛威を振るう。この4番に導かれるように、チームは土曜日5勝1分けと無敗を誇る。心技体充実の6年目はどこまでタイトルを独占するのか。近本の骨折、自打球の中野がスタメンから外れるチームの苦境を感じさせない暴れっぷりだ。 (倉世古 洋平)

 ○…佐藤輝(神)は4月30日のヤクルト戦から3→3→4安打で自身初の3試合連続猛打賞。阪神選手では18年上本博紀の3試合連続以来8年ぶり。球団記録は13年マートンの4試合。プロ野球記録は54年西沢道夫(中)と03年井口資仁(ダイエー)の5試合。

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