広島・坂倉将吾 「もっと飛んでると思った」 起死回生逆転V3ランも “ギリギリ弾”に苦笑い

[ 2026年5月1日 05:05 ]

セ・リーグ   広島3―2巨人 ( 2026年4月30日    東京ドーム )

<巨・広(5)>8回、逆転3ランを放ち、チームメートと歓喜する坂倉(撮影・木村 揚輔)
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 広島・坂倉将吾捕手(27)が30日、巨人戦で値千金の一撃を放った。2点劣勢の8回2死一、二塁から右翼席へ逆転の3号3ラン。打線は7回までわずか1安打に抑えられていた中、ひと振りで勝負を決めた。チームは開幕カード以来、9カードぶりに勝ち越し。コイの季節を前にして上昇の兆しが見えてきた。

坂倉の覚悟は決まっていた。0―2の8回2死一、二塁で迎えた第4打席だ。右腕・ルシアーノとの対峙(たいじ)で3ボールと優位な状況から、150キロ直球を強振した。高々と舞い上がった打球はオレンジ色に染まった右翼席前方に着弾。起死回生の逆転3ランで勝利を呼び込んだ。

 「(3ボールからでも)振ると決めていた。強く振り抜けたので、良かった。もっと飛んでると思ったんですけどね…」

 感触は完璧だったが、高く上がり過ぎた分、思ったよりも打球が伸びず、苦笑いを浮かべた。ただ、スタンドぎりぎりのアーチであろうが、最高の結果になったことには変わりない。配球の読みと割り切りの意識も奏功し、充実感が漂う。「まだ探ってしまうところもありますけど、(状態は)良くなってきていると思う」。1点リードに変わった8回の守備では一塁から捕手に回った。「どう抑えるかだけ考えていた」とハーン、中崎を無失点に導き、リードでも勝利に貢献した。

 21日のヤクルト戦からは「4番・一塁」での起用が続く。期待される打撃では、上昇の兆しが見えてきた。28日の巨人戦は、2号3ランを含む4打点と躍動。目下、今季最長の5試合連続安打中だ。今カード3連戦も12打数5安打、2本塁打、7打点でチームの9カードぶり勝ち越しに貢献。ようやくエンジンがかかってきた。

 開幕後は、自身もチームも調子が上がらず苦しい状況が続いた。それでも、周りに目を配ることは忘れなかった。23日のヤクルト戦後にはドラフト1位・平川とともに打撃練習を敢行。不振に苦しむルーキーの打撃を見た上で助言を送り、寄り添った。春季キャンプから、若手選手を食事に誘うなど、グラウンド外でも“献身的”なサポートを行う背番号31。「どんどん勝てるように頑張ります」。敵地に詰めかけたコイ党に向けても、力強く巻き返しを誓っていた。(長谷川 凡記)

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