阪神・高橋遥人 若林忠志以来83年ぶり、球団左腕初「4月までに3完封」の快挙へ 23日DeNA戦先発

[ 2026年4月21日 05:15 ]

キャッチボールで調整する高橋(撮影・後藤 正志)
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 阪神・高橋遥人投手(30)が23日のDeNA戦(横浜)に先発予定だ。20日は甲子園球場で調整した。9年目で初めて開幕ローテーション入りを果たした左腕は、今季3試合に登板し2完封。防御率0・38で両リーグトップを走る。阪神投手が4月までにシーズン3度の完封勝利を飾ったのは、1943年若林忠志のみ。83年ぶり、球団左腕では史上初の快挙へ期待は膨らむ。

 記録にはとことん無頓着だ。3完封の“離れ業”を望む周囲の声もどこ吹く風。泰然自若を貫く姿が頼もしく映った。ただチームを勝利に導くため、高橋は任された役割を全うすることを誓った。

 「(記録のことは)知らないっすね。知らないし(先発として)ゲームをつくるのがやっぱり一番大事なので。(完封は)たまたま。次できるとは全く思っていない」

 率直な言葉を吐き出した一方で、投げるたびに凄みは増している。プロ9年目にして初の開幕ローテーション入りを果たした今季。初登板だった3月28日の巨人戦(東京ドーム)に続き、12日の中日戦(バンテリンドーム)で早くも2度目の完封勝利を飾った。ここまで計24回を投げ、失点はわずか1で、防御率0・38は両リーグトップの無双状態だ。

 充電は完了した。先発ローテーション再編に伴い、13日に出場選手登録から外れた。調整期間中はリカバリーに努めながら、次回登板に向けてトレーニングを積んできた。この日の投手指名練習ではキャッチボールなどで調整。「(体の)張りとかは全然ない。あとはどれくらいのボールの質で投げられるかなという感じです」と滴る汗を拭った。

 横浜スタジアムは実に6年ぶり。20年11月1日以来2度目の登板になる。前回は5回5安打3失点と粘投したが、勝ち星はつかなかった。敵地のイメージについては、「街中にあるな、ビルとか見えたなっていう感じ」と“遥人節”をさく裂させ、「広くはないと思うので、しっかりメリハリを持って投げられれば」と見据えた。

 「やっぱり試合をしっかりつくるっていうことで、点を取られても最少失点で(いきたい)。もっと自信を持てるように、しっかりいいボールを投げられたらなと思います」

 球団投手で4月までに3度の完封勝利を挙げたのは、1リーグ時代の1943年若林忠志のみ。83年ぶり、球団左腕では史上初の快挙へ――。本人に全くその気はなくても、完全体の遥人なら期待は膨らむ。(山手 あかり)

 ○…高橋(神)の今季2勝は、いずれも完封。球団で4月までに3度の完封勝利を挙げると、1リーグ時代の1943年に若林忠志が達成して以来になる。同年はシーズン84試合のうち、若林は52試合に登板。39完投、10完封で24勝15敗、防御率1.06だった。

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