阪神・佐藤輝明 毎オフ打撃フォームの動きを「削る」“シンプルさ”から生まれた怪力5号

[ 2026年4月20日 01:15 ]

セ・リーグ   阪神7―5中日 ( 2026年4月19日    甲子園 )

<神・中(6)>7回、中越えソロを放ち、雄叫びを上げる佐藤輝(撮影・北條 貴史)
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 阪神は19日、中日戦(甲子園)に7―5で勝利し、球団新記録の中日戦開幕6連勝を飾った。圧巻は佐藤輝明内野手(27)のジェット弾。7回にバックスクリーンに飛び込む3試合ぶりの5号ソロ。打球速度180キロ、打球角度21度の衝撃アーチだ。6年目で初めて甲子園でラッキーセブンに本塁打を記録。「ポケモンベースボールフェスタ2026」の最終日。「なりたいポケモン」に挙げた「カイリキー」の名の通り、強烈なパワーを見せつけた。

 まさに怪力。佐藤輝が低いライナー弾道でバックスクリーンに突き刺した。電光掲示板に躍った「打球速度180キロ」はメジャー級。あっという間に着弾した一撃に今季最多の観衆4万2625人を集めた甲子園が震えた。

 「本当に低い当たりで、凄い良い打球だったと思います」

 自賛した一撃は黄色のジェット風船が舞ったラッキーセブンに飛び出した。7回先頭の第4打席。4番手右腕・根尾の低め直球を粉砕した。6年目で初めて甲子園の7回に本塁打を記録。令和8年に8並びのゾロ目の記念弾が出た日に、背番号「8」が放った超速のダメ押し「ジェット弾」は令和8891号にもなった。

 「(初回の三塁打はスタンドに)入ってほしかったなという感じですけど。犠牲フライの場面もチャンスをつくってもらって、打点を挙げられたので」

 この本塁打以外にもパワーは随所に光った。1点劣勢の初回1死二塁。先発・高橋宏の直球を捉えた一打は中堅フェンス直撃の適時三塁打となった。なおも2点劣勢の5回は1死満塁で154キロの直球に詰まりながらも、力で左翼まで運ぶ犠飛。3日間にわたって開催された「ポケモンベースボールフェスタ2026」の最終日。「なりたいポケモン」には、筋骨隆々の見た目をした「カイリキー」を選んでいた。理由には「カイリキー→テルアキー!」と記した。その名の通りの怪力ぶりを披露し、19打点でリーグ単独トップに浮上した。

 無類のパワーは、「シンプルさ」から生み出される。毎オフ行うのは、打撃フォームの動きを「削る」作業。「ちょっとずつ、シンプルにはなっているんじゃないですか」。1年目は高く上げていた右足も今では少し前に踏み出す程度になった。動きが最小限になったことで確実性もアップ。長打率・767に加えて打率・384もリーグトップだ。

 チームは今季4度目の3連勝で貯金最多8。球団初の中日戦開幕6連勝だ。その歴史的勝利の中心に虎の「カイリキー」が君臨。「良い準備をして、良いバッティングをしたい」。今では日本球界屈指の強打者へと成長。ファンが待つ豪快な一発。3冠王の期待も背負う和製大砲が自慢のパワーで球界を席巻する。 (松本 航亮)

 【中日に開幕6連勝】阪神の中日戦開幕6連勝は、1リーグ時代の37年秋の1分けを挟む5連勝と、38年秋のシーズン5試合全勝(当時は名古屋戦)を超える球団最長記録となった。なお39年は初戦に敗れており、シーズンまたぎの連勝にはなっていない。

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