今春新時代!大学野球版“ピッチクロック”が導入 慶大・堀井哲也監督「問題ないです」

[ 2026年4月4日 05:00 ]

慶大・堀井監督
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 大学野球界が新たな時を進めた。全日本大学野球連盟が「試合のスピードアップに関する特別規則」を今春リーグ戦から全国一斉に適用することが3日、分かった。走者がいない場合は12秒、走者がいる場合は20秒以内に投球動作を開始しなければ、ただちにボールを宣告。大学野球版の“ピッチクロック”が導入された。

 大学野球版“ピッチクロック”の大改革が始まった。25年シーズンまで「走者なしで12秒、走者ありで20秒以内」に投球しなかった場合は2度の警告を与えた末、3度違反した場合に「ボール」を宣告。今年から違反すれば即「ボール」になった。「走者なしの12秒」は既に導入されているMLBの15秒よりも短く、時間短縮の推進材になりそうだ。

 全日本大学野球連盟は昨年12月の理事会において特別規則を制定し、「大学野球版のピッチクロック」の導入へ踏み切った。タイム計測は二塁塁審が担当し、バックネット裏にカウントダウンを表示するような「クロックボード」は設置しない。社会人野球などではタイムアップぎりぎりまで投球を控えることで「駆け引き」に利用するケースもあり、あえてボードを設置しないことで投手のテンポアップを促進する。

 打者は意図的に打者席を離れてプレーを遅らせた場合などに球審から警告が与えられ、2度目からは投球を待たずに「ストライク」が宣告される。従来から大学野球の投手のテンポは速く、既に各チームは新基準に適応。25年まで大学日本代表を指揮した慶大・堀井哲也監督は「スピードアップは世界の動き。順守してスピーディーな野球を見せたい。ウチの投手も(オープン戦で)問題ないです」と歓迎した。

 大学野球で「体内時計」を身に付ければ、既に導入されている社会人野球、将来導入された場合のプロ野球への適応もスムーズになる。

 ≪MLBでは23年から≫MLBは23年から無走者15秒以内、有走者18秒以内(打者は制限時間の8秒前までに準備)のピッチクロックを導入し、3月の第6回WBCでも初採用された。侍ジャパンの国内組は対策に追われて8強止まりの一因となり、ドジャース・大谷が「世界で勝ちたいなら導入するべき」と提言するなど選手から意見が出た。NPBは23年に導入を一度見送った経緯があり、今後再検討の声が上がる見通しだ。主要国のプロ野球で採用していないのは日本だけ。

 ≪DH制も導入で全国そろった≫東京六大学野球連盟、関西学生野球連盟では今春のリーグ戦から指名打者(DH)制が導入される。これで全国27連盟全てでDH制が採用。東京六大学野球では明大が3月下旬に行われた社会人野球との対抗戦で、横浜(神奈川)出身の1年生内野手・為永がDHに入るなど各校が11日の開幕カードに向けて「DH選定」を進めている。

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