【センバツ】中京大中京 古堅優之介が故郷、沖縄と名門の架け橋に

[ 2026年3月30日 05:00 ]

第98回選抜高校野球大会第10日 準決勝   中京大中京1―2智弁学園 ( 2026年3月29日    甲子園 )

<智弁学園・中京大中京>三塁コーチャーを務める中京大中京・古堅(撮影・北條 貴史)
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 【みんなイイじゃん】10年前、中京大中京の高橋源一郎監督は沖縄の知人に伝えられた。「中学野球のチームをつくります。良い選手が育てば、愛知に送らせてください」。何年も待ち続け、「ついに育ちました」と連絡が入った。それが背番号16の古堅(ふるげん)優之介(3年)。学校関係者によると、1923年創部で初となる沖縄出身の選手だ。

 古堅は受験の日に初めて電車に乗り、周りの人に助けてもらいながら学校にたどり着いた。入学すると外野が本職にもかかわらず、なぜか投手としても期待されていた。「何の行き違いか“最速140キロの二刀流”と伝わっていたみたいで…」。1メートル64の小兵野手が本当の姿。屈強な選手との競争に疲れた時は、新たな趣味になった銭湯に通う。「沖縄は湯船に漬かる文化がない」。お気に入りの銭湯で高橋監督と遭遇しても、ここだけは譲れないと通い詰める。

 不慣れな愛知の生活にも「気持ちだけは折れなかった」と歯を食いしばり、俊足を武器に欠かせない存在になった。今大会は帝京(東京)との2回戦で聖地初安打も放った。「歓声が凄かった」。沖縄から駆けつけた両親に成長を見せることもできた。

 奮闘が故郷に伝わり、4月には同郷の後輩が入学してくる。古堅の挑戦が、沖縄と名門との架け橋になった。 (河合 洋介)

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