【センバツ】山梨学院・菰田、衝撃“甲子園1号”も…アクシデントで2回戦以降の出場絶望的

[ 2026年3月23日 05:00 ]

第98回選抜高校野球大会第4日・1回戦   山梨学院5-3長崎日大 ( 2026年3月22日    甲子園 )

<長崎日大・山梨学院>初回、先制ソロを放つ山梨学院・菰田(撮影・松永 柊斗)
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 衝撃弾のちアクシデント――。今秋ドラフト1位候補として阪神などが注目する山梨学院・菰田陽生(こもだ・はるき)投手(3年)が22日、長崎日大との1回戦に「2番・一塁」で出場して初回に先制の決勝ソロを左翼席へ打ち込んだ。高校通算35発目で、甲子園では春夏通じて7試合29打席目で初本塁打が生まれた。5回の守備で左手首を負傷して6回から交代。2回戦以降の投打二刀流の行方が注目される。

 「ネクスト大谷」の看板に偽りはない。初回1死。超攻撃的2番に入った菰田が初球カーブを叩いて左翼席へ大アーチを描き、観衆2万1000人のどよめきと歓声を一身に浴びた。

 「打った瞬間に行ったと思った。甲子園でホームランを打ちたい気持ちがあった。ダイヤモンドを回っている時にはうれしい気持ちがあった」

 ドジャース・大谷より1センチ高い1メートル94、102キロの体格から最速152キロを誇る二刀流。高校通算35号で一挙5得点の猛攻を呼んだ。日本ハム・大渕隆スカウト部長は「(打球の)飛距離も高さも違いました」とうなり、DeNAの八馬幹典アマスカウティンググループリーダーは「系統で言ったら清原さんみたい」と甲子園のスターに姿を重ねた。

 甲子園仕様のスイングが聖地初本塁打を生んだ。昨年12月。日大三(東京)を2度の甲子園優勝に導いた小倉全由氏が臨時指導。意図的に「空振りすること」でフルスイングの徹底を改めて教わった。菰田も当てにいく打撃を払拭。「小倉さんに褒められたい」と恩返しを誓い、初戦の初球に対し「カーブが来たら打つと決めていました」と迷いなく振り抜いた。

 思わぬアクシデントは5回の一塁守備で見舞われた。本塁側にそれた送球を捕球する際に打者走者と接触(記録は三塁手の失策)。左手首を押さえて倒れ込み「初めての痛み」が走った。5分間の治療で出場続行。痛みは引かず6回の守備から退いた。直近の練習試合で147キロを計測するなど好調だった投手としての登板を見送り「迷惑をかけた。しっかり抑えてくれた」と感謝した。

 試合後は患部を固定し、病院へ向かった。「自分の中でも苦しい。少しでも軽傷であってほしい」と願い、「下を向いても何も始まらない。最後の選抜だと思うので少しでも試合に出たい」と意欲を示した。ただ、衝撃の強さから左手首の骨折の可能性が高く、2回戦以降の出場は絶望的だ。(柳内 遼平)

 ▼山梨学院・吉田洸二監督(菰田について)診断を受けてドクターストップがかかるかも。次戦に出るならば投手。打撃はできないですよね。痛みに強い子があんなに痛がっていた。

 《負傷交代に投手陣発奮》救援予定だった菰田の負傷交代に投手陣が燃えた。公式戦初先発の渡部瑛太(2年)は6回0/3を1失点。「緊張はあったけど、先輩方がいろんな言葉をかけてくれたので楽になった。ずっと憧れていたマウンドに立ててうれしかった」。木田倫大朗(3年)は2点差に迫られた7回2死一、二塁で登板して後続を断ち「菰田から“9回は勝利が目先に浮かぶけど、アウトを一つずつ取っていこう”と言われた」と助言通りに締めくくって胸を張った。

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