阪神・佐藤輝明「そういう気持ちを持ってやれたら」離脱した石井の思いを胸に世界一へ

[ 2026年2月13日 05:15 ]

ロングティー打撃に臨む阪神・佐藤輝(撮影・椎名 航)
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 期待を抱かせる大飛球を連発した。屋外フリー打撃では39スイングで柵越えは13本。打球がフェンスオーバーする度にスタンドから拍手が起こった。「ファンを意識して打撃練習?それはないですけど」。最後は圧巻の6連発締め。3月のWBC出場へ向けて調整を進める阪神・佐藤輝が、ひと足先に春季沖縄キャンプを打ち上げた。

 「しっかり動けたんでね。良かったと思います」

 力感のない振りから広角へ特大の当たりを飛ばした。キャンプ初日、1日の屋外フリー打撃では44スイングで柵越えは8本だった。「それ(力感のないスイングで本塁打を打つこと)が理想」。キャンプインの際に語っていた通り、脱力打法にも一定の手応えを得た。練習前には藤川監督やコーチ、選手たちの前でチームを一時離脱する侍戦士の坂本、森下とともにあいさつ。あす14日から侍ジャパンの事前合宿がスタートする。南国の地で汗を流した12日間を終えると目尻を下げた。ただ、WBCの出場辞退を余儀なくされた石井の話題になると、表情は一変した。

 「悲しいですけど…。どれくらいで治るか、僕はわからないですけど。またシーズンで一緒にできればなと思います」

 沖縄を離れた石井と言葉を交わす機会はなかった。無念の思いは痛いほど理解できる。だからこそ、短い言葉に思いを込めた。「そういう(石井の思いも背負って)気持ちを持ってやれたらなと思います」。共闘するはずだった右腕のためにも、金メダルを持って帰国する決意だ。

 侍ジャパンの初戦は3月6日の台湾戦。きょう13日に事前合宿先の宮崎に入る。「実戦に近い動きも出てきたので。また宮崎で良い準備ができたらなと思います」。世界一へ向けて強い覚悟を固めた大砲が戦友の思いを背負って日の丸のユニホームに袖を通す。(山本 浩之)

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