「数日間何も喉を通らなかった」NLDS痛恨の本塁悪送球から再起を期すフィリーズ・カーカリング

[ 2026年2月5日 09:59 ]

サヨナラ負けにガックリと肩を落とすフィリーズのカーカリング(ロイター)

 スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」は4日(日本時間5日)、ドジャースとのナ・リーグ地区シリーズ(NLDS)第4戦でサヨナラ負けによるシリーズ敗退を招いたフィリーズのオライオン・カーカリング投手(24)について報じた。

 同投手は1―1の延長11回2死一、三塁の局面で5番手として登板。四球で満塁としながらも、パヘスは投前のゴロに打ち取った。しかし不規則な回転の打球を処理できず、捕手・リアルミュートは一塁を指示する中、慌てて本塁に送球。送球が乱れ、三走にサヨナラの生還を許した。このプレーがフィリーズの昨季最後のプレーとなった。

 試合後の数日間、カーカリングは「ほとんど食事も喉を通らなかった」という。「映画『ランボー』で、火薬を傷口に振りかける場面があるでしょう。最初の72時間は、まさにあんな感じでした」と振り返る。第4戦直後、携帯電話は手の届かないところにしまい込んだ。そのため、翌日にかかってきた通算603試合登板を記録するフィリーズの大先輩、ブラッド・リッジからの電話に気づかなかった。

 2人が実際に話したのは敗戦から12日後の10月21日だった。「自分を責めすぎるな」と伝えたリッジも、05年のアストロズ時代、ナ・リーグ優勝決定シリーズ第5戦で9回2死からアルバート・プホルスに浴びた一発に長く苦しんだ経験を持つ。2人は約30分間語り合い、リッジは「チームメートだけでなく、過去のフィリーズの選手たちも君の味方だ」と励ました。

 カーカリングはそれまで150試合のメジャー登板で、打球処理はわずか10球。そのすべてをアウトにしてきた。25年は将来のクローザー候補として開幕を迎えたが、与四球率が急増し、60回で防御率3.30。「正直、去年は最悪だった」と本人も認める。現在はブルペン序列でジョアン・デュラン、ブラッド・ケラーの後ろにいるが、球団は彼を見限っていない。オフにトレードの問い合わせはあったものの、フィリーズは応じなかった。4月に25歳になるカーカリングに、球団は今も未来を託している。

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