ソフトバンク 山川穂高が“ほほ笑みの国”タイで野球教室

[ 2025年12月2日 06:00 ]

11月29日、野球教室で子供の質問に答えるソフトバンク・山川(撮影・昼間 里紗)
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 ソフトバンク山川穂高内野手(34)が、12月上旬にタイ・バンコクで行われる野球教室に参加する。現地の少年少女150人に指導するだけではなく、4度の本塁打王に君臨した長距離砲は、打撃のデモンストレーションも披露する予定。野球人口約3000人といわれるほほ笑みの国で、プロ野球最高峰の打球を披露し、野球の発展にひと役買う。

 いくつもの野球教室を行ってきた山川だが、海外での指導は初の経験だ。「海外の野球がどんなレベルなのか分からない。そこは興味がありました」と未知の挑戦を引き受けた。野球人口は3000人といわれ、野球に触れたことのない子供の参加も見込まれる。

 「僕が(野球教室を)やることで(野球を)始める人がいて、その人がメジャーリーガーや凄い選手になった時に“山川さんがあの時来たの覚えてる”となればうれしい」

 見せたいのは“本物”の姿だ。「OBの人は過去の実績や知識はもちろん、凄い。自分は現役の野球選手が見せるのもいいと思う。デモンストレーションやったりとかですね」。オフの期間も福岡市内の球場を借り、打ち込みを続けている。ボールを遠くへ飛ばすという姿は、世界中の子供たちの心を刺激すると確信している。

 山川自身、野球教室にはいい思い出がある。「一つ覚えているのが、野球教室の抽選会で高橋由伸さんのバットが当たって。14歳くらいの時かな。とにかくうれしかった」。この経験は現在の思考と行動に影響を与えている。「景品が当たった人や自分と触れ合った人が野球に興味を持ってくれたり、なにか動いてくれたら、野球教室の意義がある」。11月29日に沖縄で行った野球教室では他の選手よりも早くグラウンドに登場。積極的に参加者とコミュニケーションをとり、周囲の笑顔を引き出していた。

 この野球教室の目的の一つに“日本の伝統的な野球文化を海外へ普及し、根付かせること”が掲げられている。実際、野球のタイ代表は多くの日本人が監督を務めてきた。山川は「規律や礼儀など全部含めて、日本人は真面目だと思う。あいさつをする、ちゃんと並ぶ、時間を守る。スポーツ選手としてそういう基礎的なことができたら、社会に出た時に何かをクリアするし乗り越えられます」と真剣に語った。

 国境を越え特大の打球を飛ばし、伝えることで子供たちの“きっかけ”をつくっていく。 (昼間 里紗)

 ▽タイの野球 タイ・アマチュア野球連盟(ABAT)は1992年に発足。野球人口は3000人前後とされる。歴代のタイ代表監督の過半数は日本人。07年には野球解説者の江本孟紀氏が、総監督も務めた。12年には母がタイ国籍の元メジャーリーガー、ジョニー・デイモンが参加してWBC予選に出場したこともある。

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