ソフトバンクが来季3台目を“追加補強”へ 最先端打撃マシンをフル活用でV3目指す

[ 2025年12月2日 08:00 ]

投手のピッチングを忠実に再現するトラジェクトアーク
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 来季のV3に向けて“追加補強”だ。ソフトバンクが実にチーム3台目となる「トラジェクトアーク」の導入に動いている。

 今や認知度も上がってきている「トラジェクトアーク」とはデータを入力することで相手投手のピッチングを忠実に再現できる最先端マシンだ。等身大の映像に合わせて球速や回転数、変化量などが“完コピ”される。ソフトバンクでは昨季中盤あたりに、まずはファーム本拠地のタマスタ筑後で“第1号”が試験導入された。

 選手の動作解析や打撃結果のフィードバックなど、フル活用するためには専門的知識を持つスペシャリストの存在も必須だ。ソフトバンクでは、体の動きを力学的に解析する「バイオメカニクス」の専門家である城所収二データサイエンスコーディネーター補佐兼R&Dグループチーフが中心となり取り組んでいる。

 そして今季からは、みずほペイペイドームで“2号”がデビューした。小久保監督が折りに触れて「トラジェクトがあるので」と口にしたように、相手投手の対策や準備にも大きなプラスとなった。

 特に各投手との対戦経験が少ない若手にとっては目慣らしとしても貴重だ。今季ブレークした野村は、シーズン序盤に代走守備要員で打席数がない中で黙々と有効活用してきた一人だった。首脳陣が対戦する相手投手との相性を判断する材料にもなる。

 今回の“3号”はみずほペイペイドームに置かれる見込み。これにより利用時の“渋滞”も緩和され多くの選手が活用できることになりそうだ。

 リース契約で3年約1億円ともいわれる打撃マシンを3台も…ともなれば、設備投資としての費用には大きい。それでも、かねて孫オーナー「強靱(きょうじん)な肉体と精神。それに科学技術が重なればより強いものになる」と口にしている。

 投手のレベルアップが顕著で受け身である打者には試練の時代。「投高打低」のトレンドが続いているが、小久保ホークスがさらなる常勝への大きな武器として今後も有効活用していくことになりそうだ。(記者コラム・木下 大一)

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