横浜154キロ右腕・織田翔希の新球は「涌井式カット」中日&メジャースカウト視察「ドラ1競合クラス」

[ 2025年11月22日 17:01 ]

練習試合   横浜1―0花巻東 ( 2025年11月22日    横浜 )

花巻東相手に好投した織田(撮影・柳内 遼平)
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 今秋の関東大会で8強入りした横浜(神奈川)が花巻東(岩手)と練習試合を行い、1―0で競り勝った。

 26年ドラフト1位候補の最速154キロ右腕・織田翔希投手(2年)は5回から救援し、5回を投げて2安打無失点。この試合最速で149キロをマークした直球、カーブを軸に7三振を奪った。

 「本当に素晴らしい経験をさせていただきました。こういうチームを抑えて勝てると、上のレベルでも戦っていけると思ったので、気合いを入れてマウンドに上がりました」

 今月上旬の練習試合では最速を2キロ更新する154キロをマークするなど質、数字を両立する直球がうなりを上げ、豪快なフルスイングが魅力の花巻東打線を圧倒。それでも「悪くはなかったが、理想としているボールにはほど遠いと感じています」と自己評価は厳しい。ただ、「1年生の頃と比べると体を上手く使って、地面のエネルギーを伝えて投げられるようになりました」と確かな成長を実感している。

 これまでは体が成長過程だったためウエートトレーニングを避けてきたが、今秋の関東大会後に解禁。高レベルのピッチングメカニズムにフィジカルが加わることで大幅な球速アップを見込むことができるが「球速は全然どうでもよくて」と数字に興味はない。名門・横浜のエースとして「勝たせる投手になるための1つとして球速。コントロールや変化球や(野手との)信頼関係などが大事になってくる。やっぱり球速を意識することはないですね」と勝利のみを追求する。

 新しい武器も加わった。これまでは直球、カーブ、チェンジアップが投球の軸だった。関東大会終了後から新たにカットボールの習得を目指し、村田浩明監督からは現役時代に同学年でバッテリーを組み、現在は中日で活躍する涌井が投じる「涌井式カットボール」を伝授された。これまでにチャレンジしたスライダーは曲がりすぎてしまい、カットボールは切れ味が足りなかったが、「涌井式カット」は実戦レベルに仕上がりつつあり、「投球の幅が広がる」と好感触だ。

 この日、ネット裏で視察したメジャー球団のスカウトは「来年のNPBドラフトでは間違いなく、1位競合指名になるだろう」と絶賛。世代屈指の右腕の進化は留まるところを知らない。(柳内 遼平)

 ◇織田 翔希(おだ・しょうき)2008年(平20)6月3日生まれ、北九州市出身の17歳。足立小1年から足立クラブで野球を始め、足立中では軟式野球部に所属。横浜では1年春からベンチ入り。50メートル走6秒7、遠投100メートル。好きな言葉は「感謝」。1メートル85、77キロ。右投げ右打ち。

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