担当記者が見た伏見寅威という男 「女房役」という言葉がよく似合う

[ 2025年11月14日 14:05 ]

日本ハム・伏見
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 日本ハムの伏見寅威捕手(35)と、阪神の島本浩也投手(32)の交換トレードが成立し、両球団が14日に発表した。両球団のトレードは22年オフの江越大賀、斎藤友貴哉、渡辺諒、高浜裕仁以来3年ぶり。中継ぎ左腕不足の日本ハムと、即戦力捕手が必要だった阪神との思惑が合致した。

 まさに「女房役」という言葉が良く似合う。昨オフに中日から福谷がFAで加入すると、すぐに同学年のグループラインに招待。今年1月の沖縄名護での先乗り自主トレでは「なるべく一人にならないように」と、定期的に食事にも誘っていた。「俺もFA経験者だから。気持ちは分かる」。早くチームに溶け込みやすい環境を、率先してつくってあげていたのが伏見だった。

 正しいことは正しい、悪いことは悪いとハッキリと言う真っすぐな性格。後輩が少しでも緩んでいると感じれば厳しい言葉を投げかけ、苦しんでいる時にはそっと手を差し伸べてあげられる。伏見と今季ベストバッテリー賞を受賞した伊藤も「全体のことがすごく見えている。キャッチャーらしい、キャッチャーですよね」。捕手ならではの鋭い観察眼から生まれる気配りで、誰からも信頼されてきた。

 オリックス時代には22年にリーグ連覇と日本一に貢献。ベテランならではの経験豊富なリードに加え、今季64試合に出場して捕逸ゼロと守備力の高さが光った。しかし、近年は田宮、進藤ら若手が台頭。出場機会が減少していた伏見にとって、新天地での移籍はチャンスとも捉えられる。これが一生の別れではない。また、笑顔で球場で会える日を楽しみにしている。
(日本ハム担当・清藤 駿太)

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