侍ジャパン 「ピッチコム」「ピッチクロック」対応急ピッチ WBC連覇へ始動

[ 2025年11月7日 05:00 ]

ピッチコムを試着する坂本(撮影・須田 麻祐子)
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 韓国との強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025」(15、16日=東京ドーム)に臨む侍ジャパンは6日、宮崎で強化合宿をスタートした。NPBでは導入されていないサイン伝達機器「ピッチコム」や、投球間の時間制限「ピッチクロック」をバッテリー間で実践。MLB公式戦と同ルールで開催される来年3月のWBC連覇へ向け、国内組メンバーが始動した。

 ブルペンでピッチコムが配られた。初めての選手ばかりで興味津々だ。捕手はボタン型の発信機を左腕に装着。説明書も見ながら25分間も説明を受けた。

 ボタンは全部で12個。音声は日本語にカスタマイズされている。球種とコースの組み合わせは計27通りで、投手が帽子の中に装着した受信機に発信する。若月は「首を振られた時に、何で首を振っているのか分からない。球種か、コースなのか。慣れないとヤバイ」と想像を膨らませた。

 ピッチクロックは投手が捕手からの返球を受けてから、無走者時は15秒以内、走者がいれば18秒以内に投球動作に入らなければならない。ただ一人、平良がカウントダウン表示を見ながらピッチコムでサインを受けて投球練習し「急がないといけない。2回首を振ったらもうオーバーしちゃう。1回振っても結構厳しい」と痛感。受けた坂本も「早く決断して短い時間でボタンで伝えないといけないのが難しい。慣れないと大変」と実感した。隅田は「(サインを耳で聞く)イメージがまだ湧かない」と対応へ頭を巡らせた。

 使いこなせば指のサインよりスムーズ。井端監督は「大変だけど捕手には慣れてほしい」と期待する。09年大会でキューバ代表が行ったようなサイン盗み防止にもなり、指揮官は「二塁走者がいた場合(は特に)」と強調した。投手側が発信機から捕手にサインを出す可能性も示した。

 ピッチクロックは打者への影響も大きい。残り時間が8秒になるまでに打つ準備を整えなければ1ストライクが宣告される。牧は「コンパクトなルーティンをつくる」と打席での所作を変更する。ピッチコムはけん制の指示も可能で、二遊間、一塁、中堅手も装着するか検討中だ。

 坂本は「投手と話し合ってサインの意図を確認しておく必要がある」と事前の意思疎通の大切さを感じた。実戦形式の打撃練習や練習試合など、回数を重ねて精度を高める。(神田 佑)

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