阪神・佐藤輝明 球団初日本S4試合連続打点!開幕から&左打者では76年王以来

[ 2025年10月30日 01:15 ]

SMBC日本シリーズ第4戦   阪神2ー3ソフトバンク ( 2025年10月29日    甲子園 )

<神・ソ>8回、佐藤輝は適時打を放つ(投手・松本裕)(撮影・椎名 航)
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 「SMBC日本シリーズ2025」の第4戦が29日に行われ、阪神ソフトバンクに2―3で敗れた。0―3の8回、佐藤輝明内野手(26)の適時打などで2点を返すも、あと一歩届かなかった。シリーズ第1戦から4試合連続打点は球団初で、1990年デストラーデ(西武)以来35年ぶり9人目、セ・リーグ左打者では76年王貞治(巨人)以来49年ぶりの快挙となったが、白星で飾れず。先勝から3連敗で崖っ縁に立たされた猛虎を70年ぶりの奇跡の逆転優勝へと導くのは、4番のバット以外にありえない。

 一塁ベンチ裏からクラブハウスへとつながる階段は長く、暗く、重苦しかった。佐藤輝は敗戦の事実に視線を落としつつ、確かな口調で言葉を紡いだ。先勝の後に悪夢の3連敗。大敗、惜敗、惜敗で崖っ縁。目の前を浮遊する全ての負の状況を一蹴するかのように、4番は言った。

 「昨日(28日)も言ったように、もう1点、2点(の差)じゃないですか。もちろん(勝つしかない)!切り替えるというか、やることは変わらない」

 日本一へ向かって優雅に羽を広げる鷹に、第1戦以来の先手を取られ、追加点を重ねられた。7回を終えて0―3。迎えた8回。代わった松本裕に猛虎が反撃のキバをむいた。近本の中前打と中野の四球を足掛かりに1死一、二塁とし、佐藤輝が悠然と左打席へ。3ボールから右腕が投じた外寄りのフォークを引っ張り、二塁左をしぶとく破った。二塁走者・近本を本塁に迎え入れ、一塁走者・中野も好判断で三塁へ。後続へと逆転を託す、貴重な適時打だった。

 シリーズ第1戦から4試合連続打点を挙げるのは球団史上初の快挙。球界全体を見渡しても、90年デストラーデ(西武)以来史上9人目で、セ・リーグの左打者に限ると76年王貞治(巨人)以来49年ぶりとなった。くしくも先人は今、目の前の敵であるソフトバンク球団会長に収まる。その目の前で…今シリーズ打率・333の男が思い描くのは、1勝3敗からのミラクルだ。

 過去、「1勝もしくは1勝1分けから3連敗」を喫したチームは12あり、そのうち55年巨人を除く11チームは巻き返すことなく散った。敗退確率91・7%――。だが、苦境でこそ26歳は燃える。70年ぶりの「8・3%」の奇跡を起こすべく、目の前の一戦へ死力を尽くす。ちなみに、70年前、敗れたチームは南海ホークスだった。

 「そう(一本出れば流れが変わる)ですね、はい」

 きょう30日の第5戦は今季甲子園ラストゲーム。虎党も声をからす準備はできている。博多決戦への挑戦権は絶対に手放さない。背番号8のバットが、聖地の秋空に歴史的大逆襲の号砲を打ち鳴らす。 (八木 勇磨)

 ○…佐藤輝(神)が4試合連続打点。シリーズの連続試合打点は24年桑原(D)の5を筆頭に、4以上は14人目になるが阪神では佐藤輝が初めて。第1戦から4試合連続は90年デストラーデ(西)以来、35年ぶり。

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