阪神・大山悠輔 2度の好機で凡退「僕の責任。何とかしないといけない」 今季PS通算22の1

[ 2025年10月29日 01:15 ]

SMBC日本シリーズ2025 第3戦   阪神1-2ソフトバンク ( 2025年10月28日    甲子園 )

<神・ソ>初回、大山は一飛に倒れる(投手・モイネロ)(撮影・椎名 航)
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 「SMBC日本シリーズ2025」の第3戦が28日に行われ、舞台を甲子園に移した阪神は1―2でソフトバンクに競り負けた。5番の大山悠輔内野手(30)が得点圏に走者を置いて2度凡退。3打数無安打1死球でシリーズ通算12打席無安打と苦しむ。勝利には一刻も早い目覚めが不可欠だ。チームは1勝2敗と負けが先行し、球団初となる本拠地での「日本一胴上げ」が事実上なくなった。 

 大山の歯車に狂いが生じている。無類の勝負強さが影を潜めた。1点を追う6回無死一、二塁。狙い球が合わないのか、モイネロの変化球に空振りと見逃しで簡単に追い込まれる。1球ファウルを挟み4球目のカーブを打って力のない中飛。4万1594人からため息が漏れる。後続も倒れて同点、逆転のチャンスは幻になった。敗因は自分にあると背負い込んだ。

 「流れを全て止めてしまっているというのもある。こうなってしまっているのも全部、僕の責任。何とかしないといけない。するしかないと思う」

 初回にも得点圏に走者を置いて凡退していた。1点を先制してなおも2死二塁で一飛に倒れた。パの最優秀防御率左腕・モイネロのカットボールに苦戦。他の右打者同様に内角をえぐられて凡打の山を築いた。3打数無安打1死球で、初戦から続く無安打が12打席まで伸びた。クライマックスシリーズ(CS)を含めた今ポストシーズン通算でも22打数1安打と低調が続く。

 4回以降、6イニング連続で得点圏に走者を置きながら得点できずに競り負けた藤川監督は「勝負は続きますから。またあしたしっかり戦う。それに尽きますね。勝ちがこちらに向くように精いっぱいやるのみですね」と前を向いた。勝ち運が向かなかったのは事実だ。6回、大山が倒れた後の2死一、二塁で、坂本の打球は遊撃・今宮のスーパーキャッチに阻まれた。勝敗を分けたのは紙一重の差。2戦目に10失点した悪い流れを断ち切り、投手中心の守りの野球を取り戻せている。あとは、一本出るかどうかだ。

 「もう次の試合は来る。落ち込んでいる暇はないので、明日(29日)やるしかない。何とかするために、何とかできるようにしっかり準備したい」

 そう語って姿を消した大山の手にはマスコットバットが握られていた。額には汗がにじみ、体は蒸気立っていた。ベンチ裏で何をしていたかは明白だった。近本、中野、森下、佐藤輝の上位打線の力は健在。あとはリーグ3位の75打点の大山の復調だけ。23年の日本シリーズでは同じ1勝2敗で迎えた第4戦でサヨナラ打を放ち、日本一への道筋を付けた。2年前だけじゃない。何度も何度もチームを救ってきたこの男が目覚めれば、逆襲はそう難しくはない。 (倉世古 洋平)

▽23年日本シリーズの大山 全7試合4番・一塁で出場して28打数5安打の第率・179、4打点。チームが初戦勝利のあと連敗の1勝2敗で迎えた甲子園での第4戦、5回の遊ゴロの間にシリーズ初打点を挙げると、同点の9回、1死満塁でワゲスパックから左前にサヨナラ打を放った。第5戦、第7戦でも各1打点して勝利に貢献した。

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