ブルージェイズ 5発13得点快勝の裏にサイ・ヤング賞投手の一言 ゲレロ「ダグアウトに活気が戻った」

[ 2025年10月16日 14:01 ]

ア・リーグ優勝決定シリーズ第3戦   ブルージェイズ13―4マリナーズ ( 2025年10月15日    シアトル )

5回、今ポストシーズン4本目の本塁打を放ったブルージェイズ・ゲレロ(AP)
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 ブルージェイズが15日(日本時間16日)、ア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)第3戦に13―4と大勝し、マリナーズとの対戦成績を1勝2敗とした。打線はチームのポストシーズン(PS)最多タイとなる1試合5本塁打で13得点を挙げ、投げては先発のシェーン・ビーバー投手(30)が6回2失点の好投。投打がかみ合った舞台裏には、ビーバーの一言があった。

 本拠地で連敗し、苦しい状況で敵地・シアトルに乗り込んだブルージェイズ。ヤンキースとの地区シリーズ第3戦から中7日のマウンドとなったビーバーは初回、ロドリゲスに先制2ランを浴びた。相手に流れを渡し、劣勢を招く初回失点。だが、初回を終えベンチに戻ってきたビーバーの一言でナインは反撃に向けて一丸となった。

 「助けてくれ、今夜は良い球を投げているんだ」

 ガーディアンズ時代の20年にサイ・ヤング賞を受賞。24年4月にトミージョン手術を受け、ブルージェイズ移籍後の今年8月に復帰登板を果たした実力者が信頼するチームメートに助けを求めた。ベンチの雰囲気をチームの「顔」のゲレロが振り返る。「特別なことなんだ。ピッチャーがダグアウトに戻ってきて“みんな、助けてくれ”と言う時は。ダグアウトに活気が戻り、私たちは素晴らしい気分だった。彼のために乗り越えられて神に感謝します」。落胆から一転、反撃気運は一気に高まった。

 ビーバーは2回に3者連続三振とリズム良く相手を封じ「助け」を待った。その直後、眠っていた打線が目覚めた。3回無死二塁、9番・ヒメネスの右越え2ランで同点とすると、2死満塁から相手先発・カービーの暴投で勝ち越し。さらに2死満塁から5番・バーショが右翼フェンス直撃の2点二塁打を放ち、打者9人攻撃で一挙5得点。試合の主導権を握り返した。

 5―2の4回には2死からスプリンガーが中越えにソロ本塁打。バーニー・ウィリアムズ(ヤンキース)と並び、史上4位タイとなるポストシーズン(PS)通算22本目の本塁打で貴重な追加点を加えると、6―2の5回にはゲレロの今PSシーズン4本目の本塁打などで2得点。8―2の6回にカークの2ランなどで4点を挙げ、中盤で勝負を決めた。

 ビーバーは打線の大量援護に守られ、2回以降は無失点で6回を投げきった。「彼らが私を助け、立ち直ってくれたことには感謝しかありません」と言葉をかみしめる。シリーズの流れを変える可能性がある好投。だが突破にはあと3勝が必要な状況だ。「今日のチームの勝利にとても満足しています。去年の今頃はしばらくボールを投げていなかったことを思い出します。大きな試合で投げるのが待ちきれないと思っていましたから。物事がうまくいっていることに満足していますが、まだ1勝2敗でリードされていますし、やるべきことはたくさん残っています」と次戦以降を見据えた。

 大リーグ公式サイトによると、ポストシーズンでは、7回戦制のシリーズで0勝2敗とリードされたチームの突破確率は93回中15回の16.1%。現行の2試合→3試合→2試合の方式となって以降は、第1、2戦を本拠で連敗したチームの突破は27回中わずか3回、11.1%の確率しかない。

 圧倒的不利な状況から32年ぶりのワールドシリーズ進出へ、ゲレロは静かな闘志を見せる。「もちろん素晴らしい気分ですが、私にとってはただ勝つことが重要です。試合に勝てたことがとても嬉しいです。自分のことだけを考えることはありません。全体を考え、ただ試合に勝てたことがとても嬉しいです」。第4戦の先発マウンドはサイ・ヤング賞3回、通算221勝のレジェンド・シャーザー。経験実績ともに豊富なベテランが一気に流れを持ってくる。

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