【筑後鷹】ソフトバンク・藤田悠太郎 球団最年少捕手20歳“気づく力”強化で正捕手勝ち取る

[ 2025年10月14日 06:00 ]

走塁練習を行うソフトバンク・藤田
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 ソフトバンクの藤田悠太郎(20)は私生活でも捕手として成長を意識している。細川亨2軍バッテリーコーチから“目配り・気配り・観察力”の言葉を授かり、普通なら見過ごすようなことにまでアンテナを張り巡らせている。9月30日の日本ハム戦では「未来枠」(小久保監督)で2年目での1軍デビューを果たし、レベルの差を痛感。目標である鷹の正捕手を勝ち取るため、より一層スキルアップに励んでいる。

 20歳とは思えない落ち着きを放つ藤田悠が目指しているのは「どんなことにも動じない、慌てないキャッチャー」だ。理想の捕手像に近づくために、細川2軍バッテリーコーチが何度も口にする“目配り・気配り・観察力”を日頃から強く意識している。「ご飯屋さんで追加注文をした時に、お皿が変わっていたり、置き方が変わっていたり。そういうことにも自然と気づきたい」。捕手にとって大事な“気づく力”を強化するため、あらゆる場面でアンテナを張り巡らせている。

 捕手としての責任感が強い藤田悠は「投手の球を受けるにあたって責任がある。チームを勝たせるのはバッテリーにかかっている」と語る。現在は意図的に守備の練習に比重を置いている。意識高く取り組んでいることを投手も認識していて、バッテリーを組むことが多かった岩崎は「人一倍、相手の映像を見ていると思う。藤田に助けられた試合は結構ある」と感謝していた。

 昨季は2試合だった2軍戦の出場が、2年目の今季は34試合に増えた。そしてチームがリーグ連覇を決めた後の9月30日、日本ハム戦(みずほペイペイドーム)で1軍初出場を果たした。9回にマスクをかぶり、「大丈夫かな、いつも通りできるかな」と不安が生じたという。バッテリーを組んだのは1軍経験が豊富な津森。初球に直球を要求し、右飛に打ち取った。「普通に構えていただけ。良い球を投げてくれた津森さんのおかげ」と振り返った。最初の1球でいつもの落ち着きを取り戻し、3者凡退に抑える好リードでデビュー戦を終えた。

 捕手として1軍出場はこの1イニングのみでレギュラーシーズンを終えた。それでも学びは大きく「1軍は本当に緻密な試合をしている。今の自分はまだ通用しない」と痛感した。不足しているのは「全部」と自己分析。スローイング、ブロッキング、キャッチング、フレーミングと捕手に求められるスキルの向上に取り組んでいる。

 目指すはソフトバンクの正捕手だ。「1軍は目指す場所。意識を変えると口で言うのは簡単だが、本当にできるように」。球団最年少捕手は、志高く努力を続けていく。 (昼間 里紗)

 ◇藤田 悠太郎(ふじた・ゆうたろう)2005年(平17)6月3日生まれ、福岡県出身の20歳。小3時に南風少年野球で競技を始める。中学は糸島ボーイズでプレー。福岡大大濠では甲子園出場なし。23年ドラフト7位でソフトバンクに入団。背番号65。1メートル70、73キロ。右投げ右打ち。

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