阪神・佐藤輝明 CSへ万全弾 シート打撃でデュプランティエの150キロ撃ち「いい反応できた」

[ 2025年10月12日 05:15 ]

シート打撃でデュプランティエ(手前)から本塁打を放つ阪神・佐藤輝(撮影・北條 貴史)
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 阪神・佐藤輝明内野手(26)が、甲子園での全体練習に参加。シート打撃に臨み、デュプランティエから中堅右へ豪快な本塁打を放った。15日開幕のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(S)へ向け、40号&100打点を達成した2日のシーズン最終戦(対ヤクルト)以来となる実戦で快音。過去4年、通算打率・163、1本塁打、2打点と苦手とするCSで、今年は爆発の予感が漂う。

 無人のスタンドに、佐藤輝の甲高い打球音が響く。150キロの剛球をはじかれたデュプランティエは“味方で良かった”と言わんばかりの表情を浮かべながら、白い砲弾の行方を追った。拍手も喝采も、ビジョンを彩る演出もない。打った主砲は左打席から数歩で進塁を止め、そのままベンチ前へ。ジャンプしながら森下と腕を交えるお決まりの“祝福ポーズ”を単独で決め、照れくさそうに笑った。

 「速い球を見られたので、良かった。いい速球を、いい反応できたので良かった」

 今季、苦しめられた「150キロ超」を一振りで仕留めた真価のアーチだ。「生きた球」を見るのは、2日のシーズン最終戦以来9日ぶり。日々のフリー打撃では打撃投手、7日にファーム施設で実施したケース打撃では制球にたけた若手に対してきたとはいえ、デュプランティエは格が違う。今季は規定投球回未満ながら、防御率1・39、奪三振率11・22を誇る右腕。CSファイナルS第4戦以降の先発マウンドを見据えて最終調整に挑んだ助っ投の、本気の真っすぐを砕いた。

 本来ならば、今ごろは宮崎でのフェニックス・リーグに参戦していた。だが、台風23号による悪天候予想のため、藤川監督の意向で甲子園での調整へ急きょ変更。対外試合を経ずに本番へ向かうことになった。指揮官の英断も、佐藤輝の状態向上を後押し。空路移動と短期遠征による疲労蓄積も回避でき、球界屈指の猛虎投手陣を相手とした実戦練習に臨める。南国で成長過程の若手投手の球を打つより、収穫は多いだろう。この日はデュプランティエから3打席で一発を含む2安打。ネルソン、富田、岡留とタイプの異なる救援陣とも1打席ずつ対戦し、手応えと満足感をにじませた。

 「速い球を見られる、というのは良かった。(15日へ向けて)しっかり準備して、しっかりプレーする」

 きょう12日も甲子園でシート打撃が行われる予定で、守護神・岩崎、「ミスター・ゼロ」の石井、緩急の魔術師・大竹らとの対戦が見込まれる。過去4年のCSは打率・163と沈黙したが、今年は違う。多士済々の虎投をなで斬りにし、日本一を懸けた第一関門でも鮮やかな花火を打ち上げる。(八木 勇磨)

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