ド軍にサヨナラ勝利許したフィリーズ24歳右腕「ただのひどい悪送球」“顔を上げろ”ナインの激励に感謝

[ 2025年10月10日 12:49 ]

ナ・リーグ 地区シリーズ第4戦   フィリーズ1―2ドジャース ( 2025年10月9日    ロサンゼルス )

11回、打球を処理しきれなかったフィリーズ・カーカリング(右)(AP)
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 ドジャースは9日(日本時間10日)、本拠でフィリーズとナ・リーグ地区シリーズ(DS)第4戦を戦い、劇的サヨナラ勝利で3勝1敗として、2年連続のリーグ優勝決定シリーズ(NLCS)進出を決めた。喜びに沸くドジャースナインとは対照的に、この敗戦で今季が終了したフィリーズナインは厳しい表情でベンチへ。自らの送球ミスでサヨナラ負けを招いたオライオン・カーカリング投手(24)は敗戦を振り返り、反省と感謝を口にした。

 カーカリングは1―1の11回2死一、三塁の局面で5番手として登板。四球で満塁としたが、パヘスは投前のゴロに打ち取った。しかし不規則な回転の打球を処理できず、捕手・リアルミュートは一塁を指示する中、慌てて本塁に送球。送球が乱れ、三走にサヨナラの生還を許した。試合後の会見では「JT(リアルミュート)への送球のほうが速くできると思った。ブライス(ハーパー)に投げるよりもね。でも、ただのひどい悪送球だった」と肩を落とした。

 右腕は現実が受け入れられないようにマウンド上で呆然。リアルミュートに付き添われ、何とかベンチへと戻ったが、こわばった表情は変わらない。トムソン監督に優しく声をかけられても表情は硬直したままで、その後はベンチに座り頭からタオルをかけてうなだれた。

 ベンチではシュワバーら多くの仲間たちから肩を抱かれ、言葉をかけられた。「野球ではこういうことも起きる。ひどいことだけれど。でも“大丈夫、これから長いキャリアがある”って言ってくれた。“お前のせいじゃない、チャンスをつかもうとしただけだ。とにかく顔を上げろ”ってみんな言ってくれた」と感謝の言葉を口にする。監督はじめ、ナインの心遣いに「彼らがどれだけ私のことを気にかけてくれてるかが伝わった。心からありがたい」とかみしめるように話した。

 苦い経験を、これから長く続く野球人生の糧にする。「オフには壁に向かってテニスボールを投げるよ。地道に続けるしかない」と〃ミスを繰り返さないよう、練習に励むことを誓った。「今は本当に最悪な気分だけど、これを乗り越えて、前に進んで、長いキャリアを築きたい」と言う右腕。「顔を上げていくしかない。このチームには才能がある。何人かは出ていくかもしれないけど、残るメンバーも素晴らしい連中だ。毎日全力で戦う。目標は変わらない。どんなメンバーでも、狙うのは優勝だけだ」と前を向き、言葉に力を込めた。

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