ヤクルト・田中陽翔 球団の高卒新人58年ぶり猛打賞!「村上さんの背中を追って、凄い選手になれたら」

[ 2025年10月4日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト6―1広島 ( 2025年10月3日    マツダ )

<広・ヤ>初回、田中は二塁打を放つ(撮影・平嶋 理子) 
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 ヤクルトのドラフト4位・田中陽翔(はると)内野手(19)が3日、広島戦に「1番・遊撃」で出場し、5打数3安打でプロ初の猛打賞を記録した。球団で高卒1年目の猛打賞は、サンケイ時代の1967年奥柿幸雄以来58年ぶり。村上宗隆内野手(25)も果たせなかった快挙を成し遂げた。今オフのメジャー挑戦を表明している村上が抜けた後のスター候補生として強烈な輝きを放った。

 19歳の「燕の新星」が躍動した。初めて1番で先発起用されると、プレーボール直後にリードオフマンとして最高の仕事をやってのけた。斉藤の浮いたフォークを見逃さず、右越え二塁打。1死二、三塁となり、4番・村上の右犠飛で生還して先制点をもたらした。

 快打は止まらない。2回にも右前打を放つと、5回も中前打。球団の高卒新人による猛打賞は58年ぶりの快挙で「ヒットが多く打てたのは良かった」と初々しく喜んだ。プロ初スタメンに抜てきされた1日のDeNA戦では、サイ・ヤング右腕のバウアーからプロ初安打初打点をマーク。来季以降に向けて1軍の舞台で貴重な経験を積みながら、ここまで5試合で12打数4安打、打率・333と結果を残している。

 今オフにメジャー挑戦する村上の後を継ぐ「看板選手」になれる可能性を秘めている。左打ちの内野手で高卒でプロ1年目から1軍でプレーするなど共通点は少なくない。村上も「将来が楽しみな選手。これからスワローズを引っ張っていく存在になってほしい」と太鼓判を押すほど、ポテンシャルは高い。

 田中にとって「令和の3冠王」とともにプレーする時間はかけがえのないものになっており、多くの学びを得ている。打撃練習を見ながらヒントを探っているそうで「よく声を掛けてもらって、それが励みになっている。誰かに“調子には乗るな”と言っていて、確かにそうだなと。年齢を問わず全員を引っ張っていけるところは凄い」と目を輝かせる。

 健大高崎では昨春の選抜で全国制覇の原動力になり、ドラフト4位で指名された。小6でヤクルトジュニアに所属し、父・充さんはヤクルトとロッテでプレーした左腕と「燕の遺伝子」も受け継いでいる。「村上さんの背中を追って、凄い選手になれたら」。ヤクルトファンならずとも「田中陽翔」の名前を覚えておいて損はない。(重光 晋太郎)

 ◇田中 陽翔(たなか・はると)2006年(平18)6月25日生まれ、東京都出身の19歳。狛江六小では「武蔵府中リトルリーグ」に所属し、6年時にヤクルトJrでプレー。狛江二中3年時に全国大会準Vを経験した。健大高崎では1年春からベンチ入りし、3年春の選抜で優勝。高校通算21本塁打。24年ドラフト4位でヤクルト入団。父はロッテ、ヤクルトで投手としてプレーした充氏(50)。1メートル83、88キロ。右投げ左打ち。

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