聖隷左腕・高部が1失点完投で東海切符 選抜出場の常葉大菊川下す 秋季高校野球静岡県大会準決勝

[ 2025年9月29日 05:00 ]

2日間で2試合連続完投した聖隷クリストファーの高部投手
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 選抜につながる秋季高校野球静岡県大会準決勝が28日、草薙で行われ、聖隷クリストファーが2年連続の東海大会出場権をつかんだ。“事実上の優勝決定戦”と目された常葉大菊川に4―1で快勝。夏の甲子園で一躍脚光を浴びた左腕・高部陸(2年)が9安打を浴びながらも1失点で今大会4戦連続完投を果たした。

 高部が鉄腕ぶりを発揮した。8回2死二塁。打席には、この日3安打の常葉大菊川・佐藤大介投手(2年)が立つ最大のピンチ。フルカウントで投げ込んだのは142キロ、渾身(こんしん)の直球だ。外角低めにズバッと決めて見逃し三振。117球投じた前日から実に226球目で飛び出した最高のボールに、雄叫びが響きわたった。

 「(ヒット)3本打たれているので、この打者を抑えることだけに集中しました。一番いい球が行きました」。試合後は白い歯を見せた。前日は完封し、休みなく県内トップの強豪打線を9安打10奪三振1失点に抑えた。15日の日大三島との初戦(2回戦)から4試合に完投し、失点は驚きの計2。まさにエースの姿だった。

 ここまで接戦が多く楽な試合はなかった。菊川戦前のブルペンでも、疲れからいつもの球威はなく「コントロール重視で」と決めてマウンドに上がった。

 初回こそ球が高めに浮き、連打され1点を失ったが、いつもより足やグラブの位置も上げ、体を大きく使うことを意識していくと、5回には球威が戻っていた。「投げている間に感覚をどんどんつかんでいって思い切って投げることができました」。打たれても直後に間をしっかりと取り、時には相手の応援歌を利用してリズムをつかむなど、球場全体を“高部ワールド”に引き込んだ。

 準決勝突破で県3枠の東海切符を獲得し、10月4日の決勝は、昨夏県決勝と昨秋準決勝で敗れた掛川西と戦う。唯一、県内で登板して負けており「粘り強い野球に負けないように、自分も粘り強く熱い気持ちを持ってやっていきたい。優勝して東海に行きます」ときっぱり。3季連続の県制覇を成し遂げて、2季連続の甲子園へと歩みを進める。

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