T-岡田氏が下克上狙う古巣オリックスにエール「今こそ原点回帰、短期決戦の気持ちで凡事徹底を」

[ 2025年9月25日 05:45 ]

T―岡田氏
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 オリックスの球団アンバサダーで、本紙評論家・T―岡田氏(37)の新企画「とっておきの話 聞いてオリます」の第5弾はオリックスの今後の戦い方について提言した。レギュラーシーズンの目標はリーグ3位死守でのクライマックスシリーズ(CS)進出。27日からは楽天との3連戦(京セラドーム)も控える。ポストシーズンでの下克上へ向けて望みをつなげたい古巣にエールを送った。

 【T―岡田氏 とっておきの話 聞いてオリます】

 今シーズンの正念場を迎えた。18日には今季のリーグ3位以下が確定。それでもファンは応援し続けてくれている。熱い思いを直接耳にするし、それは球場でも感じる。希望は3位確定でCS進出。首脳陣、コーチへの取材などを基にポストシーズン進出へのポイントを挙げたい。

 20日からのソフトバンク4連戦は見事全勝。首位を相手にすべて1点差の接戦を制した。投手陣は援護点が少ない状況ながら、踏ん張りを見せた。やはり必要なことは攻撃陣の奮起。今季は決定打を欠く試合が目立つ。理想はつないで、つないで効果的に得点を重ねること。ただ、相手が好投手となれば四球や連打などでつなぐことも困難となる。

 そこでカギを握るのが長打。特に本塁打はチームの流れや球場の雰囲気などを変えることができ、チームを勢いづけられる。もちろん本塁打を打つことも容易ではないが、試合の状況次第では一発を狙うことも重要。そこで必要なことは集中力だ。集中しなければ絶対に打てない。「無我夢中」や「ゾーン」という言葉もあるように高い集中力で、一撃必殺で仕留める意識だ。長打力を秘めるラオウ(杉本)、頓宮、森には特に期待したい。

 また、17日のロッテ戦ではバント失敗が勝負の命運を分けたと言っていい。ミスをしようと思っている選手はいない。その大前提がある中で、いかにミスを防げるかだ。相手にわずかな隙も見せないことが大切。ミスや隙が命取りになる。加えて全力疾走など当たり前のことを当たり前にする。今こそ凡事徹底、原点回帰してほしい。

 さらにチームの雰囲気をつくることも必要なことだ。試合に出場している、していないにかかわらず全員で意識してほしい。その姿勢は必ず相手にも伝わる。特にムードメーカー的存在でもある頓宮には引っ張っていってもらいたい。

 今後はソフトバンクと1試合、4位の楽天とは4試合残している。当然ながら楽天との直接対決が勝負どころ。残り8試合のうち6試合を京セラドームで戦えることは大きなプラス材料と言える。

 ここからは短期決戦の気持ちで戦うべきだ。それは先手必勝を意味する。先制点を奪うことが勝利への道につながる。ここから新しい選手の活躍に期待することは難しい。投打ともに主力がやるしかない。投手陣では宮城、九里、山下。泣いても笑っても残り試合はわずか。重圧がかかる中での成功体験は必ず今後にもつながる。「明鏡止水」の状態でプレーすることができれば最高のパフォーマンスを発揮することができると思う。力まず冷静に、そして気持ちは熱く頑張ってほしい。レギュラーシーズンの集大成として底力を見たい。 (スポニチ本紙評論家)

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