広島・中村奨成が9回決勝弾 スタメンで一発打てば6戦6勝「勝てるように引っ張っていけたら」

[ 2025年9月12日 05:45 ]

セ・リーグ   広島3―2巨人 ( 2025年9月11日    東京D )

<巨・広>9回、中村奨は勝ち越しソロを放つ(撮影・沢田 明徳)
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 広島・中村奨成外野手(26)が11日、チームの連敗を6で止める値千金のアーチをかけた。敵地での巨人戦で、同点の9回に先頭打者で左中間へ7号決勝弾。先発した試合で一発を放つと6戦6勝となった。8回1イニングを零封した島内颯太郎投手(28)が、敗戦投手となった前日の借りを返す4勝目。他力でもクライマックスシリーズ(CS)逆転進出を諦めない。

 売り出し中のホープがひと振りで負の流れを断ち切った。延長戦が目前に迫った2―2の9回、先頭・中村奨が膠着(こうちゃく)状態にケリをつける7号決勝弾。放物線を描いた打球が敵地の左中間へ吸い込まれると、ヒーローは高々と右手を突き上げた。

 「とにかく塁に出て何とかしようと。いい角度で伸びてくれたけど、スタンドに届くとは思っていなかった。ラッキー。1本打てて良かったです」

 5番手の左腕・石川がカウント2―1から投じた、真ん中高めの変化球を振り抜いた。7月2日のヤクルト戦で、奥川から自己最多を更新する3号逆転2ランを放って以来のV弾。巨人戦は実に4本目で、先発した試合で本塁打を放つと6戦6勝の鮮やかさだ。

 悲壮な覚悟を胸に刻み「アトがないと思ってやっている」という8年目。打撃で軒並みキャリアハイをマークし、首脳陣はリードオフマンとして起用し続ける。相手の配球を探り、バットが出ずに終わったのは今や昔。対戦を重ね、打席でのアプローチにも工夫を凝らす。成果だった。

 「どんな投手に対しても自分の入りができるように。真っすぐをどこに打って行くか…まで、しっかり考えながらやっています」

 チームを連敗ストップに導く千金弾。新井監督は「徐々に勝負強さが出てきている。結果にもつながっているので、自信になっているのかなと」と絶賛。「試合ごとに投手に対するプランを自分で立てている。今日たまたま奨成に“どんなプランニングだ?”って聞いたら、はっきりした答えが返ってきたし、入りからその通りにやっていた。成長を感じる」と目を細めた。

 10日の敗戦で自力でのCS進出の可能性は消えた。だからといって、希望が完全になくなったわけじゃない。中村奨は発する言葉に力を込める。

 「チームが勝てるように1番として引っ張っていけたら。まだまだ諦めていない。食らい付きたい」

 12日から本拠地へ帰って中日、ヤクルトと4連戦。成長一途のリードオフマンは奇跡を信じて一心不乱にバットを振り抜く。(江尾 卓也)

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