阪神・大竹耕太郎 「優勝が懸かっているくらいの気持ちで」気迫の104球で甲子園初完封8勝目

[ 2025年9月12日 01:15 ]

セ・リーグ   阪神2―0DeNA ( 2025年9月11日    甲子園 )

<神・D>3安打完封勝利を挙げ、雄叫びを上げる大竹(撮影・北條 貴史)
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 阪神・大竹耕太郎投手(30)が11日、DeNA戦で甲子園初完封をマークした。強力打線を3安打に封じ、今季初完投で優勝決定後に2連敗していたチームを勝利に導いた。2時間14分は今季最短ゲーム。移籍1年目の23年7月5日広島戦以来となるプロ2度目の完封勝利で8勝目。レギュラーシーズンでは残り2試合の登板が見込まれ、球団ではメッセンジャー以来となる3年連続2桁勝利を視界に捉えた。

 聖地のマウンドで初めて聞く「あと1人コール」。最後の打者を空振り三振に斬ると、感情を爆発させた。先発の大竹は2年ぶり2度目の完封勝利を、甲子園初完封で飾った。チームを7日の優勝決定後初勝利へけん引。昨季まで通算2勝1敗ながら防御率4・23と苦戦したDeNA打線を封じ込め、2時間14分のチーム今季最短試合で主役の座を射止めた。

 「優勝が懸かっているくらいの気持ちで投げようと思った。甲子園のマウンド上で(あと1人コールを)聞いたことねえなと。そんなことを考える余裕もあったかな。堪能できました」

 9回のマウンドへ上がっても、脳内は冷静そのものだった。唯一のピンチは6回。2死から連打を浴びて一、二塁とされるも、最後は桑原を内角寄りの直球で空振り三振に抑えた。104球の省エネ投球で相手を3安打無四球と圧倒。緩急を駆使しながら、強力打線を手玉に取り「最後に0点で終われて良かった」と充実感を漂わせた。

 登板前の準備は決して怠らない。8月29日の巨人戦では左ふくらはぎがつり、5回1/3を4失点で降板。その反省を生かしてマグネシウムやカリウムを摂取するだけではなく「カフェインをやめたり、いろいろ聞きながら対策している」と苦い経験は無駄にしないと心に刻んでいる。

 今年で移籍3年目。経験を積み重ね、投球でも自分自身に求める基準は高まってきている。以前は5、6回を投げて満足していた。しかし今は違う。「そこはもう通過点っていう感じで投げられている」。その言葉通り、最後まで一人でマウンドを守り切った。

 現在、先発ローテーションを担う先発陣の中では最年長となる30歳。「給料も上がっていって、自分にかかってくる責任とかも変わってくる。求めるものが変わっていかないとおかしい」。強い覚悟を胸に秘め、静かに戦場へと向かう。

 チームの連敗を止め、自身2連勝で8勝目。レギュラーシーズンでは残り2試合の登板が見込まれ、メッセンジャー以来となる3年連続2桁勝利へ望みをつないだ。「自分ができるピッチングってこんなもんじゃない」。貪欲に白星を求め、さらなる高みを目指す左腕が猛虎にいる。(山手 あかり)

 ≪メッセ以来の3年連続2桁勝利へ望み≫今季初めて中5日で先発した大竹(神)が3安打完封で8勝目を挙げ、23年12勝、24年11勝に続く2桁勝利の可能性を残した。阪神で3年連続2桁勝利なら16~18年のメッセンジャー以来、日本人投手では13~15年の藤浪晋太郎(現DeNA)以来となるがどうか。

 ≪シーズン27度目の零封勝利は13年ぶり≫阪神は優勝決定の7日広島戦以来、3試合ぶりの零封勝利。シーズン27度は12年中日の29度以来13年ぶり。阪神ではプロ野球タイ記録の65年32度以来60年ぶりで、56年28度に続く歴代3番目の数字。今回で1リーグ時代40年の26度を上回った。

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