阪神・岩崎優 藤川監督登場曲使用の背景にあった“固い絆” 救援失敗のリスクも「自分への挑戦」

[ 2025年9月9日 05:15 ]

<阪神投手指名練習>笑顔の岩崎(撮影・岸 良祐) 
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 リーグ優勝の歓喜から一変、静寂に包まれた甲子園球場で岩崎は汗を流していた。練習後、胴上げ投手は前夜のある出来事について語り出した。

 「長いっすよ?本ができるかもしれないです」

 それは前日7日の広島戦で登板した際の事だった。出番は2点優勢で迎えた9回。マウンドへ向かう際に藤川監督の現役時代の登場曲を使用。「話すと長くなる」。試合後は多くを語らなかった真相を一夜明けて明かした。胸の内にあったのは、藤川監督の20年引退会見での言葉だった。

 「藤川球児さんの引退会見のときに“(僕の)エキスは入ってるから後輩たちがやってくれる”っていうことをおっしゃってたんですね」

 指揮官は98年ドラフトで1位指名され、入団会見では「3回優勝する」と誓った。しかし現役時代の優勝経験は2度。選手としてかなえることができなかった“3度目”を実現させた12年目左腕は「そのエキスが入っている身として、やっぱり達成する必要があったんですね」とうなずいた。

 もちろんプレッシャーや葛藤もあった。それでも、「これはもうやるしかない。自分への挑戦みたいな、そんな意味合いもありました」と重圧をはねのけて、歓喜のゴールへとけん引した。「まあでもそれに打ち勝てたんで、昨日は本当に良かったです」。その背景には指揮官との固い絆があった。 (山手 あかり)

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