矢野燿大氏 阪神・中川勇斗の持ち味出た先制弾 詰まった打球でも技術とパワーで押し込んだ

[ 2025年9月4日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2―5中日 ( 2025年9月3日    バンテリンD )

<中・神>3回、中川は先制ソロを放つ(撮影・椎名 航)
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 【矢野燿大 視点】阪神・中川が、経験豊富な大野から見事なアーチをかけた。ストライクをそろえたところを、ワンスイングで仕留めた。多少詰まった打球だったが、バットを内から出し、しっかり押し込んだ。飛ばす技術とパワーがある。持ち味が出た一発だった。

 21年ドラフトで7位指名した選手だ。スカウトの「体は小さいけど、バットは振れる」という評価とともに、球団はキャプテンシーに着目。「残っていたら指名しよう」という流れがあったのを思い出す。

 高卒4年目で、11試合にスタメン出場し、2本塁打。打席数が少ない中で、成長している。闘志を前面に出すキャラクターはファンに愛されるだろうし、首脳陣も今後チャンスを与えていくはずだ。

 もちろん、課題はある。本塁打の後は3打席凡退。8回1死満塁では三ゴロ併殺に倒れた。紙一重の勝負だが、悔しい経験も糧にするしかない。守備も同様。5回に上林のファウルにダイビングしたが、届かない。スタートが少し遅い印象を受けた。出番を増やすためにも守備は重要だ。

 同期には前川もいる。右なら中川と言われるためにも勝負強さと確実性を磨き、残りの戦いでも思い切りの良さを発揮してほしい。 (スポニチ本紙評論家)

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