“ミスター神宮”阪神・森下翔太 今季打率・359の絶好舞台で本領の弾丸18号「積極的にいった」

[ 2025年8月24日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2―2ヤクルト ( 2025年8月23日    神宮 )

<ヤ・神>初回、先制2ランを放つ森下(撮影・木村 揚輔)
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 まさに「ミスター神宮」だ。阪神・森下翔太外野手(25)が初回に先制18号2ラン。神宮ではこれで今季の9試合全てで安打を放つなど、中大時代から慣れ親しんだ球場で真価を発揮した。2―1で迎えた9回に追いつかれ、12回の死闘の末に今季3度目の引き分けに終わったが、優勝マジックを1つ減らして18に。夏の長期ロードの2年ぶりの勝ち越しも決めた。

 2―2で迎えた延長12回2死一、二塁。森下は3ボールから外角の直球を打って出て、太田の好捕に阻まれる右邪飛に終わった。それでも、試合後はどこか、すがすがしい表情を浮かべてクラブハウスへと引き揚げた。

 「(佐藤)輝さんにつないでも、どっちかがヒットを打つしか点は取れなかった。積極的にいきました」

 らしいライナー性の打球を放ったのは初回1死一塁。カウント1―2から山野の内角低め直球に迷いなくフルスイングを仕掛けた。

 「(最近は)打点を挙げられていなかった。得点圏で打てていないですけど、ホームランという形で点が取れたのは良かった」
 低弾道で飛び出した白球は瞬く間に左翼席の最前列に着弾した。16日の巨人戦以来5試合ぶりの一発は今季18号の先制2ラン。ヤクルト戦ではカード別で最多の通算11本塁打と伸ばし、初回からお祭り騒ぎとなった三塁側の虎党を横目に、ダイヤモンドを一周した。

 試合前の時点で8月の月間打率は・234、1本塁打。それでも中大時代にホームグラウンドとしてきた“神宮の杜”に来れば自然とバットに力が宿る。今季、同球場では全9試合で「H」ランプをともし、セ・リーグ球団本拠地では最高の打率・359(39打数14安打)。“ミスター神宮”が躍動した。

 今年で3年目。プロ野球選手として知名度がついてきたことで、ある活動を始めた。

 プロ野球選手会が19年から始めた病気の子供とその家族を支援する活動に今年から参加し、本塁打1本につき5万円を寄付する。プロ1年目の23年に「アジアプロ野球チャンピオンシップ」、昨秋は「プレミア12」で日の丸のユニホームに袖を通したこともあり、相手チームのユニホームを着た野球好きの少年少女からの声援も最近は多くなった。

 「今後は野球人口の拡大などの活動も積極的にしていきたい。自分は野球が大好き。オフの野球教室とかでも自分の方がパワーをもらっているので」

 試合に勝つことはできなかったが、球場内で花火が上がる5回終了時を前に、自らのバットで花火を打ち上げ、引き分けによるマジック減らしに貢献した。夏休みの終盤に神宮の夜空に架けた放物線は、子供たちのかけがえのない思い出として脳裏に焼き付いたに違いない。(石崎 祥平)

《長期ロード23年以来2年ぶりの勝ち越し決めた》
 ○…阪神は5月13日のDeNA戦以来、今季3度目の引き分け。これで夏の長期ロードを4試合を残して11勝6敗1分けとし、23年以来2年ぶりの勝ち越しを決めた。

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