阪神・石井大智 38試合連続無失点! 藤川監督に並ぶセ・リーグ記録に「大変恐縮しております」

[ 2025年8月10日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神6-2ヤクルト ( 2025年8月9日    京セラD )

<神・ヤ(18)> 最後を締めた石井(撮影・大森 寛明)
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 阪神・石井大智投手(28)が9日のヤクルト戦で1回を3者凡退に封じて38試合連続無失点となり、06年藤川球児が持つセ・リーグ記録に並んだ。9回から5番手として救援。わずか10球で2三振を奪う完全投球で、節目を飾った。8回の4得点で勝ち越したチームは6―2で快勝し、連敗を2でストップ。優勝へのマジックナンバーは一つ減り、「30」となった。

 石井がついに、憧れの大先輩に肩を並べた。6―2の9回に登板し、1回を3者凡退で無失点。藤川監督が持つセ・リーグ記録の38試合連続無失点に並んだ。それでもヒーローインタビューでは、右腕らしく謙そんしていた。

 「(藤川監督と並んだ)いや、本当に恐れ多いというか。大変恐縮しております」

 重圧のかかる1試合でも、いつも通りだった。先頭・山田を3球三振。2死から最後は代打・宮本を低め152キロで見逃し三振とした。わずか10球で回を終え、2三振。「本当にいつもと同じ気持ちでした。結果的に数字に並べただけです」。6月6日のオリックス戦では頭部に打球が直撃し、1週間、体を動かせない期間もあった。7月1日に復帰してからもひたすらにゼロを並べ続けた結果、偉大な記録に到達した。

 38試合のゼロは「間」がなければかなわなかった。「自分は間がないともう、抑えられないですね」。昨年までの石井は、長く持つタイプだった。今季からは打者のデータや、自分の打たれたパターンを再度、研究。「キャッチャーくらい、相手バッターを見ながら投げてます」と語るように、マウンド上で肌で感じる打者の動きも材料にしながら、打者によって間合いを変え、相手の嫌がるタイミングで投球している。

 ヒントとなったのが、藤川監督の現役時代の投球だった。キャリアハイでシーズン80試合を投げたこともある指揮官。3連投も当たり前の時代だからこそ、間を短くしたり、長くしたりして一日一日、自分の見せ方を変えていることに気づいた。憧れの存在は火の玉ストレートと称される直球が代名詞。だが、右腕が引かれ、自身に取り入れたのは「間」やリズムを駆使する投球術だった。

 記録には並べても、まだまだ優勝へ向けての道は続いていく。「これからも監督の力になれるように、また明日の試合もしっかり準備して投げたい」。あと1試合で、西武・平良の持つ日本記録の39試合連続無失点に並ぶ。それでも石井は自身の名誉に目もくれず、チームのためだけに腕を振り続ける。(松本 航亮)

 ≪プロ野球最長は21年平良の39試合≫
 ○…石井(神)が9回の1イニングを無安打無失点。これで4月5日の巨人戦から38試合連続無失点とし、06年藤川球児(神)に並ぶセ・リーグ最長記録になった。プロ野球最長は21年平良(西)の39試合で、次回無失点なら並ぶ。なお連続イニング無失点は37回で、球団記録は06年藤川の47回2/3。

 ≪球児監督も祝福≫
 ○…06年に記録した自身の38試合連続無失点に並ばれた藤川監督は石井を控えめに祝福した。「明日からも伸ばしてほしいので、大きな声で言えないですけど、非常にうれしいです」。セーブがつかない4点差での起用は「もうブルペンで肩をつくっていますから」と、“ムダづくり”をさせないための措置と説明した。記録に色めく報道陣をなだめるように「彼も道中。冷静にみなさんに見守っていただきたい」と親心を見せた。

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