【甲子園】またも注目2年生!聖隷クリストファー・高部陸 1失点完投で苦難の歴史乗り越え「大きい1勝」

[ 2025年8月10日 05:00 ]

第107回全国高校野球選手権第5日・1回戦   聖隷クリストファー5-1明秀学園日立 ( 2025年8月9日    甲子園 )

<明秀学園日立・聖隷クリストファー> 5回、明秀学園日立・有住を一ゴロに仕留め、ガッツポーズをする聖隷クリストファー・高部 (撮影・平嶋 理子)
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 早くも来秋ドラフト候補に挙がる資質を大舞台で証明した。聖隷クリストファーの最速147キロ左腕・高部陸(2年)が4安打1失点(自責点0)で完投勝利。27個目のアウトを中飛で奪うと喜びが全身を走った。「初めての甲子園のマウンドで緊張もあったけど、楽しい試合でした。(甲子園の)景色を覚えておこうと思いました」。失点は失策絡みで同点を許した3回だけ。春夏通じて初出場初勝利を飾った。

 創部41年目で悲願の聖地にたどり着いた。コロナ下で甲子園大会が中止だった20年夏は静岡独自大会で優勝。21年秋は東海大会準優勝で「当確」とみられた22年選抜でまさかの選考漏れを経験した。校長でもある上村敏正監督は「ウチの学校にとって大きい1勝」とかみしめる。浜松商、掛川西の監督時代を含めて昭和、平成、令和の3元号勝利も挙げた。

 高部は埼玉県出身で中学時代は最速135キロ左腕として注目の存在。強豪校からの誘いもあった中、「初めての甲子園を一緒に獲りに行こう」という上村監督の言葉が心に刺さって静岡にやってきた。今春の練習試合で測定した直球の回転数2500は平均2200~2300とされるプロ投手を上回る。「ボールを指の中で転がして強く切る」という直球が最速145キロの数字以上に輝いた。

 3日の組み合わせ抽選後に主将の逢沢開生(3年)が左腕手術のためベンチを外れた。前日に「思いっきり楽しんでこい」と送り出され、107球の快投。「楽しむことを一番意識した」とアルプス席で見守った先輩に感謝の白星を届けた。 (柳内 遼平)

 ◇高部 陸(たかべ・りく)2009年(平21)1月5日生まれ、埼玉県出身の16歳。小1から根住少年野球で野球を始め、深谷南中では武蔵嵐山ボーイズに所属。聖隷クリストファーでは1年春からベンチ入り。50メートル走6秒5、遠投100メートル。好きな言葉は「笑顔」。1メートル74、68キロ。左投げ左打ち。

【球威の沖縄尚学末吉 投球術の花巻東萬谷】
 今大会は2年生投手の活躍が目立つ。沖縄尚学の末吉は14三振を奪うなど直球の球威で圧倒し、花巻東の萬谷は投球術で打者を翻弄(ほんろう)した。来秋ドラフトの目玉とされる横浜の織田は本調子ではない中でも完封した。大会第7日(第1試合)の聖光学院との2回戦に登場する山梨学院の右腕・菰田陽生(2年)は最速152キロの大型二刀流右腕として注目される。

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