巨人・田中将大に復活の兆し 199勝目ならずも5回2/3を2失点 12年ぶり長打も出た!

[ 2025年8月8日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人2―3ヤクルト ( 2025年8月7日    東京D )

<巨・ヤ>汗を飛ばして力投する田中将(撮影・光山 貴大)
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 巨人・田中将大投手(36)が7日、ヤクルト戦で98日ぶりの1軍マウンドに上がり、5回2/3を3安打2失点(自責点1)で勝敗は付かなかった。2―1の6回2死一、二塁で降板後、救援投手が同点適時打を許し、日米通算199勝目はお預けとなった。それでも2軍調整の成果を示して4回2死まで完全投球など、復活へ向けた兆しを確かに感じさせる投球となった。

 覚悟を決めると鋭い視線を向けてうなずいた。1―1の5回2死満塁で内山を迎えると、東京ドームは田中将を鼓舞する拍手に包まれた。カウント1―2からの選択はスプリット。バットが空を切ると思いきり吠えた。白星こそ付かなかったが、完全復活を予感させるには十分だった。

 「春先からは違う手応えは感じて投げてたので、やってきたことの積み重ねは出せたかなと思います」

 2軍で流した汗を結果に変えた。初回から直球に加えてスプリット、スライダーなどの変化球も低めに集めて4回2死まで完全投球。4回以降は毎回得点圏に走者を背負ったが、粘りの投球でリードだけは許さなかった。

 3回3失点だった5月1日の広島戦翌日に登録抹消。その後は桑田2軍監督と“本物”を突き詰めた。外角低めは「ボール2個分違う」(桑田2軍監督)とミットの親指ではなく、小指を狙うためにブルペンにロープを張って投げ込むことも。スプリットは山口2軍投手チーフコーチの助言も聞きながら、握りを深くして投げたこともあった。この日奪った三振3個は全て低めの変化球を振らせた。

 打っても3回先頭で、楽天時代の13年以来12年ぶり2本目の長打となる二塁打を左中間へ運んだ。泉口の左前打で先制のホームも踏んだ。5回無死二塁では一時勝ち越しにつなげる犠打と投打で躍動。中盤以降は四球が増えて、1点リードの6回2死一、二塁での降板を「ランナーを残して降りてしまったので」と悔やんだ。救援した船迫が、中村悠に同点の左前適時打を許し、日米通算199勝目の権利は消えた。チームは競り負けて連勝が3で止まり、再び借金1となった。

 2軍降格時は「練習に行きたくないと思うこともある」と漏らしていた。それでも「戦い続けないといけない」と奮い立たせて1軍に帰ってきた。日米通算200勝へ。その日は遠くないと思わせた移籍後最多の104球だった。(村井 樹)

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