阪神育成ドラ3・早川太貴 5日間の1軍滞在で学んだ基本の大切さ「少しいただけでも感じた」

[ 2025年7月29日 05:15 ]

<神・中>9回途中、4番手で登板した早川(撮影・後藤 大輝)
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 【2軍リポート 大物から大物へ。若トラ駆ケル】 

 兵庫県尼崎市に開業した新ファーム施設から、1軍を目指す若虎にスポットを当てる企画「2軍リポート 大物(だいもつ)から大物(おおもの)へ。若トラ駆ケル」の第4回。育成ドラフト3位から支配下登録を勝ち取った早川太貴投手(25)の成長ぶりに迫った。

 早川はリベンジの機会を虎視眈々(たんたん)と待っている。ウエスタン・リーグで主に先発として6勝、防御率3・16の成績を残して、13日に支配下登録。16日の中日戦で1軍デビューを果たした。0―5の9回2死一、三塁から登板。だが、人生初のボークで1点を献上し、悔しいマウンドになった。

 「せっかく支配下にしていただいて、すぐにチャンスをもらえたのに。そこで球場の空気感に差されてしまったのが悔しい」

 初登板では4万人超が見守る中で、体が固まった。一時は公務員を経験しながらもNPBの舞台を目指した右腕。憧れの場所に立ち、浮き足立った。「緊張して、圧を感じながら投げてしまった」。1軍のマウンドでこそ、いい意味での余裕が必要だと痛感した。

 1軍という大舞台で、余裕を持って自分のピッチングをするにはどうすべきなのか。21日に出場選手登録を外れたため、1軍滞在期間は5日間だったが、短期間でも見えてくるものがあった。「インナーだったり、体幹だったり。パフォーマンスを維持するために必要なことを徹底されていた」。岩崎、石井ら1軍での経験豊富な投手ほど、基礎的な練習を大切にしていた。

 「少しいただけでもそれを感じた。基本的なことや、準備を大切にして“これだけやった”というのがあるからこそ、試合で余裕が持てるんだなと」

 1軍を経験し、感じた基本の大切さ。現在は練習の合間の短い時間にもゴムチューブを使ってインナーマッスルを鍛えたり、ストレッチを行うなど創意工夫をこらす。「次にチャンスをもらったら、自信を持って投げられるようにしないといけない。変わったと思ってもらえるよう、頑張るだけです」。ほろ苦だった初登板を、決して無駄にはしない。

 ◇早川 太貴(はやかわ・だいき)1999年(平11)12月18日生まれ、北海道江別市出身の25歳。大麻高から小樽商大を経て北広島市役所に就職後はクラブチームのウイン北広島でプレー。24年はくふうハヤテで25試合4勝7敗、防御率3・22。24年育成ドラフト3位で阪神入団。1メートル85、95キロ。右投げ右打ち。

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