ソフトバンク“和製ペタジーニ”山本がプロ1号 21年育成9位、最も下位指名から一発!!

[ 2025年7月16日 06:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク10―2ロッテ ( 2025年7月15日    みずほペイペイD )

<ソ・ロ>3回、プロ初本塁打となる逆転3ランを放つ山本(投手・ボス)(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクの山本恵大外野手(25)が15日、ロッテ戦で鮮やかなプロ初本塁打を放った。1―2の3回2死一、二塁で左越え3ラン。特長を発揮した逆方向への一撃で逆転勝ちの立役者となった。今年4月に支配下登録され、「和製ペタジーニ」と期待される大砲候補。通算37打席目での一発で打線に火がつき、チームは2連勝。首位・日本ハムとのゲーム差を2・5とした。

 大歓声が湧き上がると右手を突き上げた。山本がプロ初アーチの喜びをかみしめた。「(声援が)凄かったです。鳥肌が立つというか。めちゃくちゃうれしかったです」。

 2戦連続で5番を任され、1―2の3回2死一、二塁のチャンスで、この日2度目の打席が回ってきた。ロッテ・ボスが外角高めに投じた149キロ直球を捉える。「逆方向への長打というところは自分の持ち味」。左中間テラス席に打球を運んだ。通算37打席目で飛び出した一発は値千金の逆転3ランとなった。

 昨年6月4日のウエスタン・リーグ中日戦で公式戦で初本塁打を放った。憧れのみずほペイペイドームで行われた試合で、当時3軍から2軍戦に参加していた。「ここで野球をやりたいと、さらに思った」とより気持ちが強くなった。同じ逆方向の左中間への一発で、今回は1軍の大観衆の前でダイヤモンド一周。「一番(の本塁打)を塗り替えられました」と笑みを浮かべた。

 小久保監督は「和製ペタジーニ」と期待を寄せる。左打席での構えがヤクルト、巨人、ソフトバンクで日本通算233本塁打を放った助っ人を想起させる。「もともとは力が入ってしまうタイプ。力が入らないような位置で自然体で構えるようにしたらペタジーニになってました」。プロ入り後に工夫し、たどり着いた打撃フォームだ。

 支配下に昇格した直後の4月は1軍でヒットを打つことができなかった。「気持ちが出過ぎてしまっていた」と、結果を求めて力みすぎていたことを反省。2軍降格後にわざと自身に重圧をかける打席をつくるなどして、1軍をイメージし自らを高めた。指揮官も「最初に上がってきた時はシャカリキになって2軍とは違うアプローチになっていたけど、ここ数試合はやってきたことを出せてますね」とうなずいた。

 チームは2連勝で首位・日本ハムとのゲーム差を2・5に縮めた。21年育成ドラフト9位で入団し、左膝の手術などの苦難を乗り越えて輝きを放つ背番号77が、追い上げの原動力になる。 (木下 大一)

 〇…21年育成9位の山本(ソ)がプロ1号。育成ドラフト入団選手の本塁打は史上38人目になるが、10年甲斐(ソ=現巨人)、15年渡辺勝(中)、19年大下(オ=現ロッテ)の各6位を下回る、最も低い指名順の選手による一発になった。また、ソフトバンクの育成ドラフト出身選手の本塁打はちょうど10人目で、両リーグ最多だ。

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