【高校野球】誉の長身右腕モレチ「高卒でプロ目指したい」自己最速タイ147キロ計測 両親がブラジル出身

[ 2025年7月6日 16:21 ]

第107回全国高校野球選手権愛知大会2回戦   誉9―0愛知総合工科 ( 2025年7月6日    岡崎レッドダイヤモンドスタジアム )

<誉・愛知総合工科>6回から登板した誉のモレチ・アレシャンドレ
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 1メートル94の長身右腕はベンチ裏にいた左腕が刺激になった。

 8点リードの6回から登板した誉(愛知)のモレチ・アレシャンドレ(3年)は2死を奪った後、伝令で来た南原誉蓮主将(3年)に声をかけられ、笑みをこぼした。

 「お前も150出してこい」。一塁側ベンチ裏には次の第3試合に出場する最速150キロの「世代No・1左腕」と評される高蔵寺・芹沢大地(3年)が試合に備え、控えていた。

 2死から3人目の打者への2球目、この日の第1球に続き、自己最速タイの147キロをマーク。この打者には右前打を許したものの続く打者をニゴロに封じ、1回無失点で役目を終え「最速が出たので良かった。今日は手応えがありました」と記録更新こそならなかったが、投球内容にうなずいた。

 父はブラジル人とイタリア人のハーフ、母は日系ブラジル人で、ともに20年以上前に仕事のために来日。モレチは愛知県小牧市で生まれ育った。

 10歳の頃、テレビでプロ野球を見てホームランを打つ姿に「格好いい」と憧れ、地元のチームで野球を始めた。中学では主に外野手で本格的に投手を始めたのは高校に入学してからだ。誉の矢幡真也監督が高い身体能力を持つモレチを「3年後、NPBに送り込む」と目標を立て、二人三脚で投手として育てた。

 入学当初は1メートル89、74キロと細身だった体を「多い時のご飯は1日5合ぐらい」と食事やトレーニングで大きくし、現在は1メートル94、95キロにまでパワーアップ。球速も130キロ程度だったが「体重と一緒に上がった」と最速147キロまでアップした。

 「高卒でプロを目指したい」とプロ志望届けを提出する意向で、憧れの選手は「投打なんでもできる」という大谷翔平(ドジャース)。大谷のスイーパーなどを動画で研究し、参考にしている。

 矢幡監督によると、NPBだけでなくMLBも2球団、スカウトが視察に訪れたそうで「上手に育ててくれる球団に入ってくれれば」と指揮官は願う。

 両親が英語でドラマを見ていた影響で、自宅で話すポルトガル語だけでなく、英語も堪能。最終的には「アメリカに行ってみたい」とメジャーの舞台という大きな夢もある。

 球速は「まだ伸びる自信がある。高校の間に150キロは出したい」とモレチ。伸びしろ豊かな長身右腕が愛知の夏を盛り上げる。

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