【東東京】二松学舎大付コールド発進 大橋3打点の活躍 佐倉市出身長嶋さんの野球教室参加

[ 2025年7月6日 05:00 ]

第107回全国高校野球選手権 東東京大会1回戦   二松学舎大付13―0両国 ( 2025年7月5日    神宮 )

<二松学舎大付・両国>3回、適時二塁打を放つ二松学舎大付・大橋(撮影・五島 佑一郎)
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 ミスターも愛した高校野球の季節がやってきた。第107回全国高校野球選手権(8月5日開幕、甲子園)の出場校を決める地方大会は5日、19大会で92試合が行われた。東東京の開幕戦では二松学舎大付が両国に13―0、5回コールド発進。6月3日に死去した長嶋茂雄さんと同じ千葉県佐倉市出身の大橋零外野手(3年)が、2安打3打点と躍動した。高校野球の発展を願っていた長嶋さんの思いを受け継ぐ球児の活躍で、首都圏が本格開幕した。

 空の上から、あの太陽のようなほほ笑みを浮かべていたに違いない。首都圏の開幕を告げる東東京の開幕戦。長嶋さんの魂を受け継ぐ球児の快打が、神宮に何度も響いた。

 「良いバッティングができたと思います。積極的にどんどん打てたのでよかったです」

 初回、3点を先制しなおも1死三塁。大橋が右中間を破る二塁打で4点目を加えた。打者12人、5安打4四死球などの猛攻で計8点の先制劇を演出。3回2死二塁では右翼線二塁打で最後の13点目を挙げるなど、2安打3打点で5回コールドの初戦突破に貢献した。

 長嶋さんと同じ千葉県佐倉市出身。「小さい頃から長嶋さんを知っていたので、そういう凄い選手に自分もなりたいと思っていた」。小4の11月には同市の「長嶋茂雄記念岩名球場」で行われた「第4回長嶋茂雄野球教室」に参加した。長嶋さんが地元の小学生を指導した最後の野球教室。実際に対面したレジェンドに「凄い人なんだろうなと思った。周りの選手(プロ野球OB)も凄かったけど、やっぱり長嶋さんは印象深かった。オーラがあった」と感激した。以来、心がけているのは「ミスター流フルスイング」。「長嶋さんは(バットを全力で)振る選手。凄いフルスイング、それは意識しています」と力強く長打を2本マークした。

 02年夏の甲子園決勝を視察するなど、長嶋さんは高校野球もこよなく愛した。22年9月に転倒し脳内出血でのリハビリ中も、プロ野球、大リーグに加えて高校野球も熱心にテレビで観戦。「私は、春と夏甲子園を欠かさず見ています。何と言っても高校野球こそ日本の野球の基本。高校野球のレベルアップは即、プロ野球につながる」と大切にしていた。

 その長嶋さんが「ライフワークの締めくくり」としていた地元の野球教室で育った球児が、今春の選抜と同じ開幕戦で躍動。「チャンスの場面で回ってきたら絶対に還す。チームの勝利のためのバッティングをできるように」と大橋。ミスターの代名詞だった勝負強さを受け継ぎ、名前の「零(れい)」のようにノーシードからの頂点を目指す。 (三上 理菜保)

 ◇大橋 零(おおはし・れい)2007年(平19)9月19日生まれ、千葉県佐倉市出身の17歳。王子台小1年から王子台シーガルスで野球を始め、臼井西中では千葉沼南ヤングに所属。二松学舎大付では1年秋からベンチ入りし、憧れの選手は同校OBのカブス・鈴木。好きな言葉は「諦めない」。1メートル76、85キロ。左投げ左打ち。

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