JR北海道硬式野球クラブ 5年ぶり都市対抗へ王手 夏井が121球完投勝利

[ 2025年7月6日 06:00 ]

4安打1失点完投のJR北海道硬式野球クラブ・夏井
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 JR北海道硬式野球クラブが5年ぶりの東京ドーム切符に王手をかけた。社会人野球第96回都市対抗野球北海道地区2次予選第2日は5日、札幌円山で行われ、昨年まで4年連続出場中の北海道ガスを相手に、10年目左腕・夏井康吉(32)が121球で4安打1失点と好投。都市対抗予選初完投で勝利を引き寄せた。JR北海道硬式野球クラブは6日、Feather Home HORNETSとの最終戦に勝つと、8月28日開幕の本大会出場が決まる。

 勝利の瞬間、夏井は少しだけ頬を緩め、左手を握りしめた。過去にJABA大会での完投はあるが、都市対抗予選では10年目にして初めてだ。
 「こんなにうまくいくとは思わなかった。高望みせず試合をつくれればと。5回以降は1回、1回ぐらいな感じで、そういう結果が思った以上にうまくいっちゃったかなという感じ」

 チーム最年長の10年目は、進化を止めない。昨秋の日本選手権(京セラドーム)を経て、直球の重要性を再認識。今季へのテーマに掲げてきた。「(JFE西日本との)日本選手権、その前のオープン戦を含めて本州の強いチームとやった時に真っすぐが使いたいと感じた。遅くてもファウルが取れるような真っすぐじゃないと強いチームには通用しない」と振り返る。

 今季は直球の精度を高め、生命線の変化球も2球種増やした。東京ドームへの大一番のこの日は2回に1点を失ったが、3回以降に許した走者は失策と8回の右前打の2人だけ。直球も有効に使った121球に、「技術的な引き出しは毎年増えている。年々野球が楽しくなっていく感がある」と明かす。

 今季から指揮を執る乙須正太監督は、四死球の少ない夏井の安定感を買って、今季のエースと位置づける。春先にこの一戦の先発を伝えていた指揮官は「チーム全員で勝った試合」と夏井を含めた総力を称賛した。TDK(秋田)でプレーする弟・脩吉(29)が都市対抗出場を決めている夏井は「もう一度、東京ドームの大歓声を味わいたいと4年間やってきた」。待ちわびた歓喜はすぐそこだ。(竹内 敦子)

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