逆襲西武を支える優良助っ人たち「移籍はいい決断だった」人間性見抜いたスカウト結実

[ 2025年6月26日 08:00 ]

西武・ネビン
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 今年の西武は何かが違う。昨年91敗を喫し、歴史的な低迷から「守り抜く野球」で接戦を制しているが、投打で新たな風を吹かせているのは優良助っ人たちの存在だ。プレーだけでなく、練習に真摯(しんし)に取り組む姿勢、ナインとの対話を大切にする「和の心」を持っている。数字だけでなく、人間性を見抜いた球団のスカウティングが実を結んでいる。

 ネビンは言う。「お互い助け合いながらチームが成長できている。日本での野球は楽しいし、家族と日本で過ごす時間も非常に楽しい。日本への移籍は本当にいい決断だったと思います」。感情をむき出しに勝利を追いめとる姿は西武ファン、ナインの心に響いたはずだ。

 4番に座って打線の核になっているが、魅力は一塁の守備もある。球際の強さで何度もピンチを救ってきた。一ゴロをさばき、ベースカバーに入った投手へのスローやトスには常に思いやりがあふれている。6月12日の阪神戦では8回1死満塁でサインプレーでの一塁けん制死を決めると、投手より監督よりも先にガッツポーズ。勝利への執念を体現している。

 走塁でも見せてくれる。17日DeNA戦では4回無死二、三塁ので外崎が左犠飛。左翼・筒香の捕球姿勢を見て二塁走者のネビンは三塁を陥れた。「深いフライだったのでいけると思った。いい送球が来たら引き返そうという気持ちで余裕をもってスタートを切れた」と走攻守で全力プレーを貫く。5月は10日ロッテ戦でチーム4年ぶりとなる満塁弾を放つなど同月は24試合に出場して打率・292、4本塁打、17打点で月間MVPを獲得。主に4番を務め、打点はリーグ2位タイの32打点。得点圏打率は・367と勝負強い打撃での貢献度も申し分ない。献身的な姿勢を見て球団は26年から新たに2年契約を結んだ。

 救援陣はウィンゲンターとラミレスがフル回転している。主にセットアッパーを担うウィンゲンターはここまで26試合で防御率2・19の安定感を誇る。ブルペンでの待機中はチームメートの甲斐野にいじられることがあり「冗談を言いやったり笑いあったりして、リラックスした状態保っていけている」と打ち解け合っている。

 僅差が続くチーム状況で最速160キロの直球を武器に奮闘。メジャー通算97試合にして経験豊富な右腕も「日本に来た決断は全く間違いじゃなかったと思うし、全く後悔してない。若い選手たちといい雰囲気でプレーできるいいチーム」と愛着をにじませている。

 同じ球救援陣では新助っ人のラミレスも20試合で防御率0・92。17試合連続無失点と状態を上げ、勝ちパターンの一角に食い込んでいる。日本に興味津々で「ナイス!ネビンサ~ン」と日本語でじゃれ合う姿が印象的だ。

 チームを愛し、西武でのプレーを心から楽しむ優良助っ人たち。プレー以外の人間性までを見抜いていた西武スカウト陣はこの姿をイメージできていた。(記者コラム・福井 亮太)

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