阪神・佐藤輝 2冠の要因は大谷流ルーティン「世界一のバッターなんで。体の使い方とかよく見ている」

[ 2025年6月25日 05:15 ]

クリケットバットで打撃練習する阪神・佐藤輝(撮影・後藤 大輝)
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 2冠の要因は「大谷流」だ。19本塁打、49打点でリーグトップに立つ阪神・佐藤輝明内野手(26)が24日、打撃進化の背景としてドジャース大谷翔平投手(30)のスイング、ルーティンを参考にしていることを明かした。「世界一のバッター」と自分のイメージを重ね合わせた結果、逆方向への本塁打も増。この日で6本塁打を放った交流戦全日程が終了し、球団では22年大山以来2人目の本塁打王も確定した。27日ヤクルト戦(神宮)からのリーグ戦再開へ静かに意気込みつつ、残り73試合も「大谷流」でキング道を突き進む。

 1日の休養をへて、佐藤輝が再始動した。27日のリーグ戦再開へ向け、甲子園室内での練習に参加。その手には、クリケットバットが握られていた。フリー打撃には参加せず、そのバットでトス打撃を敢行。オフの自主トレ期間中や沖縄・宜野座キャンプでも取り組んだ、ボールを面で捉えて押し込んで打つ感覚を再確認することに時間を費やした。

 「続けてやっていますよ。ミートポイントもそうですけど、いろんなことを確認しながら打つことができた」

 その取り組みこそが今季の“打撃開眼”につながった一要因。これはドジャース・大谷も取り入れていることで知られる。昨季54本塁打を放ち、2年連続でメジャー本塁打王に輝いたスラッガーと同じ練習法で感覚をチェックした和製大砲。それ以外にも大谷の打撃スタイルを参考にしていることを明かした。

 「もちろん世界一のバッターなんで。体の使い方とかよく見ています」

 その一つが打席に入る前のルーティン。今季はバットを振り抜かずに後ろへキープしたまま、体だけをひねる動作を確認した上で打席に入っている。「(大谷と)同じイメージでやれば何か分かるんじゃないかと思って、自主トレからずっとやっていて、イメージが良かった。順番を守って、しっかり体を回して、後からバットが出るというイメージです」。同じ動きをすることで、大谷のイメージに自らのイメージを重ね合わせてメカニズムを体に浸透させ、そのまま打席に臨む。

 そして脳裏にある大谷のスイングを再現すべく、想像も膨らませる。浜風にも負けない打球速度と角度をどう実現するか、逆方向でも伸びる打球をいかに打つか――。打撃に納得がいかなかったときには、大谷の打席の映像を繰り返しチェックし、自分のスイングを修正してきた。その成果が、ともにリーグトップの19本塁打、49打点に直結。加えて「それは目指しているところ」という逆方向への本塁打増にもつながっている。

 27日のリーグ戦再開へ向け「いつも通りやるだけですけど、これからはコンディショニングが大事。そこともっと向き合って、メリハリをつけたい」と夏の量産プランもバッチリ。世界一の「大谷流」に倣い、まずはセ界一の称号に狙いを定める。(鈴木 光)

 ▽クリケットのバット 野球の原型ともいわれるクリケットで使用するバットは、長さが38インチ(約96・52センチ)以内、幅が4・25インチ(約10・8センチ)以内で、重さは1・3~1・4キロ。平らな面は「ブレード」と呼ばれ、後ろ側は厚みのある山型になっている。材質は軽さと柔軟性のある柳の木で、試合で使うバットの価格は3万~4万円。中には10万円を超えるものも。

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