阪神・岩崎 「2年前はごめんな」謝罪の言葉を添え大竹に手渡した12球団勝利の記念球

[ 2025年6月24日 05:15 ]

12球団から勝利を挙げ、笑顔で岩崎(左)と笑顔で握手を交わす大竹(撮影・北條 貴史)
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 阪神・岩崎優投手(34)が23日、本紙に塩対応ではなく本音を打ち明ける企画「成し遂げる その先へ」で、27日に再開するセ・リーグ球団との対戦への意気込みを明かした。交流戦期間中に“ある人物”からの助言で復調へのきっかけを得て決意も新た。球宴休みまでの前半戦残り21試合を一つの区切りとし、ブルペン全体で一致団結して勝利をもぎ取っていくことも力強く宣言した。(取材・構成=遠藤 礼) 

 “3年越し”に記したセーブは、岩崎にとって決して小さいものではなかった。

 「昨年も交流戦の日程が出た時にすぐにチェックして。ただ、昨年はローテーションの順番を見てもソフトバンク戦には投げないだろうなって。だから今年は大竹が投げるローテーションの順だったので、登板機会があれば絶対に抑えるという気持ちでしたね」

 23年6月17日のソフトバンク戦で救援に失敗し、先発で好投した大竹の白星を消していた。あれから2年。21日のソフトバンク戦の9回、待ちに待ったリベンジのマウンドで、今季14セーブ目を挙げた。試合後、後輩左腕に「2年前はごめんな」の言葉を添えて、ウイニングボールを手渡して任務を完了した。

 「個人的な思いではありますけど、1つやり返すことはできたので。次へ向かうことができると思います」

 交流戦での登板は4試合で、中10日以上登板間隔が空くこともあった。11日の西武戦の9回には1死満塁のピンチを背負った湯浅を救援したものの、2安打を許して逆転サヨナラ負け。登板後には「1球も狙ったところにいっていない。自分のせい」と敗戦の責任を負った。

 思わぬ人物からLINEでメッセージが届いたのは、その翌日だった。送り主は阪神入団時の担当スカウトだった中尾孝義氏。文面には、西武戦の投球を見た同氏が気づいた修正ポイントがいくつか記されていた。

 「中尾さんが気づいたことがいくつか書かれていました。それが自分の中で腑(ふ)に落ちたというか。それまではバランスが悪かったり、感覚も良くなかったので。中尾さんがたまたまテレビを見て気づいたのか、ずっと見ていたのかは分からないですけど、自分では“なるほどな”となったので」

 すぐに指摘された部分を意識してキャッチボール、ブルペン投球、シャドーピッチングなどに取り組むと「ハマる感覚があった」と修正に成功した。以降の3試合は計4イニングを無失点。「今も継続中ですけど、良い方向にはなっている」と復調への大きな分岐点になった。

 ブルペンは踏ん張りどころを迎えている。6日のオリックス戦で打球を頭部に受けた石井が離脱し、4月下旬に昇格してフル回転を続けてきた湯浅も2軍で再調整中。夏場を迎えて疲労も蓄積してくる時期だが、岩崎は球宴休みまでの7カード計21試合を一つの区切りとし、数多く勝利に貢献することを救援陣全体の目標に掲げた。

 「球宴まで21試合ですか。そこをみんなで乗り切ろうという気持ちです。自分なら10試合ぐらい投げるんですかね。与えられたところを頑張る。その先はいったん、考えずに」

 上昇気流に乗りつつある背番号13が、力強くブルペンの先頭を走っていく。

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