「準備してなかった」メジャー初セーブの松井裕樹 緊急登板の裏側「ちょっと恥ずかしい」と感じた瞬間は…

[ 2025年6月20日 15:47 ]

ナ・リーグ   パドレス5―3ドジャース ( 2025年6月19日    ロサンゼルス )

<パドレス・ドジャース>9回、緊急登板でラッシングから三振を奪って吠える松井(撮影・光山 貴大)
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 パドレスの松井裕樹投手(29)が19日(日本時間20日)、敵地でのドジャース戦で3点リードの9回途中に緊急登板し、試合を締めてメジャー初セーブをあげた。試合後は緊急登板の裏側を明かした。

 突然の出番だった。9回表、自軍・タティスへの死球をきっかけに両軍監督がもみ合いとなり、乱闘騒ぎに発展。指揮官2人が退場処分となり「警告試合」が宣告された。

 5―0の9回裏、2点を返されなおも2死一、三塁で守護神・スアレスが大谷へ死球。警告試合のため、即退場となった。ここで急きょ、マウンドに上がったのが松井だった。

 「スアレスがいった時点で僕ら“終わった”と思ってるので。準備してなかったです」

 1球も肩を作る間もなくマウンドへ。球場中が異様な雰囲気の中で投球練習を始め「あんな大勢の人にキャッチボールから見られるのはちょっと恥ずかしいかなと。なかなかない経験でした」と照れた。

 それでも楽天で通算236セーブを挙げるなど、10代の頃から日本で守護神として数々の修羅場をくぐり抜けた経験が生きた。「(相手打線の)2、3、4番は入れ替わってたのは分かってたので、誰かで1個(アウトを)取れば」と緊急登板にも焦ることなく冷静に試合に入った。

 5―2と3点リードの2死一、三塁でロハスを迎えたが四球。満塁になっても動じない。「点差と打者とアウトカウントを頭に入れて、ホームランだけダメなケースだったので、四球1、2個ぐらいはしょうがないかなって」。心は熱く頭は冷静に打者に対峙した。

 満塁でラッシングを迎え、5球目、ワンバウンドしたボールが暴投となり、三塁走者が生還。2点差に迫られ、なおも二、三塁。最後はフルカウントから92・6マイル(約149キロ)の直球で空振り三振。「真っ直ぐしか投げるボールがなかったので、打ってみろという気持ちで投げました」と荒れた試合を締め、左拳を握って雄叫びをあげると、捕手・マルドナドと握手し、勝利を祝った。

 緊急登板という異例の試合を勝利に導き、終了直後には紅潮した顔で「今も何が何だか分からないですけど荒れた試合で最後、何とか勝てて良かったです」と汗を拭った松井。

 メジャー初セーブに「緊急登板だったのでたまたまですけど、こういう緊迫した場面で抑えていくのが中継ぎの醍醐味だと思いますし、そういうところで使ってもらえるように毎日やってるので、0っていう数字を積み重ねて、緊急登板じゃなくても、そういう場面で名前を呼んでもらえるように0って形を積み重ねていきたいです」とさらなるレベルアップを誓った。

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