【大学選手権】身長1メートル63の“小兵”近大・勝田が3安打で大勝導く 4回には好走塁も披露

[ 2025年6月11日 05:30 ]

第74回全日本大学野球選手権   近大8―0神奈川大 ( 2025年6月10日    東京D )

<近畿大・神奈川大>4回、安打を放つ近畿大・勝田(撮影・松永 柊斗) 
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 1回戦4試合と2回戦1試合が行われ、近大は、神奈川大を8―0の7回コールドで下して出場3大会連続の初戦突破を決めた。今秋ドラフト候補の勝田成(4年)が3安打で大勝発進に導いた。中京大、西南学院大、東北福祉大も2回戦に進出。この日唯一の2回戦は、早大が東亜大を6回コールドで下し8強一番乗りを決めた。

 長距離砲や剛腕など力自慢の注目選手がアピールを期す全国舞台で、小兵の技が光った。身長1メートル63の近大・勝田が、初回に放った左前打を皮切りに3回に中前、4回には右前へと内野の間を抜き続けた。「打つ場所を広くする意識で広角に打てました」。4回には三走として、二塁手からの本塁送球を頭から飛び込んでかいくぐる好走塁まで披露した。

 今秋ドラフトの目玉と評される創価大・立石正広と同じ二塁手。立石が1メートル80と大型の一方、自身はNPB最小兵の西武・滝沢より1センチ小さい。それでも「僕は守備や走塁では負けない」。その言葉通りの堅実なプレーで、巨人の水野雄仁編成本部長代理を「非常にバランスがいい。サイズはないけど目立っていた」とうならせた。

 堅守の秘けつは、今回の舞台・東京ドームが教えてくれた。大淀ボーイズに所属していた中3時、全国大会決勝が同球場だった。その一戦で失策を犯し、心の底から思った。「次も飛んでこい」。すると、直後に同じようなゴロが飛んできた。今度は冷静に併殺を完成させて中学日本一につなげた守備を今も忘れない。「あのワンプレーが僕のターニングポイント。なぜか心が冷静だった。あの落ち着きが僕の守備につながっている」。それから7年後、主将として選手に「楽しもう」と伝えて初戦に臨んだ。

 勝田の躍動に触発され、3番・野間翔一郎が2安打2打点、4番・阪上翔也が走者一掃三塁打を含む4打点と「プロ注目トリオ」がそろって活躍した。「楽しみます」と勝田。全国でも変わらず、その背中は大きく見えた。(河合 洋介)

 ◇勝田 成(かつだ・なる)2003年(平15)6月21日生まれ、大阪府大阪市出身の21歳。2歳から都島タイガースで野球を始めて主に遊撃手。中学では大淀ボーイズに所属。関大北陽(大阪)では1年夏に背番号14でベンチ入りし、同秋から背番号4。近大では1年秋にリーグ戦初出場し、4年春にMVP受賞など二塁部門でベストナイン5度受賞。3年夏には大学日本代表に選出。50メートル走6秒2、遠投110メートル。1メートル63、72キロ。右投げ左打ち。

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